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「マネーセミナー」って実際どうなの?知識ゼロで行ってみた

講師が急に、保険商品を熱く語り出して…

 後半は、いよいよお金の増やし方(殖やし方)について。  真剣に講義に耳を傾けていましたが、森と尾山が引っかかったのが、講師の物言いです。 「せっかくのご縁ですから」「ここだけのお話ですが」etc.話の節々にサブリミナル効果のように同じ言葉を差し挟むのです。  確かに身になる内容ではあったので、心理戦とは疑わなかったのですが、お金を増やす、お金を守る、の議題に入ったとたん、保険商品を熱く語り出したのです。利率の良さ、掛け金の低さなどの概要は説明しますが、肝心の商品名は明かしません。  あげくに「私も実際にやっています。ありがたいことに増えています」とニッコリ。  さらにお決まりの、「もっと詳しくお知りになりたい方は、個別無料相談にお越しください。無料です」のセリフ。また無料かよ。
マネー 2

MMF、MRFで「金利」という表現はおかしいけど、講師はそう言っていたとか

勉強だけして帰れば大丈夫

 やはり何らかの勧誘が潜んでいると推測できます。無料につられて、かえって高い買い物をさせられるかもしれないし(必要ならばもちろんOK)、おいしいところだけをいただいて(ケーキとかね)帰ることもできます。  お金の勉強にはなったし、経験値も上がったので全否定はしません。一切が自己責任であり、自分軸をぶれさせないでいるのが大事だと痛感しました。 ●女度向上指数 ★☆☆☆☆(星1つ)  老後について考える機会を与えてくれたので、そのへんはよかったです。ケーキとコーヒーも予想していたよりはおいしかったし、スタッフや講師のあたりも合格点。無理に勧誘されることはありませんが、ひとりで参加するより友人と一緒が得策かも。「タダほど怖いものはない」を念頭に置くべき。 <TEXT/森美樹 ILLUSTRATION/尾山奈央> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 ●森美樹:1970年生まれ。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。最新刊は『幸福なハダカ』(同) https://twitter.com/morimikixxx ●尾山奈央:1980年生まれ。脚本家、エッセイスト。著書に『1年で20キロやせた私が見つけた月1断食ダイエット』(泰文堂)
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