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「睡眠のゴールデンタイムは22~深夜2時」は嘘!?睡眠伝説のウソホント

眠る前に牛乳を飲むとよく眠れる →△

 長らく唱えられている“就寝前に牛乳を飲むとよく眠れる”説。毎日実践している人も多いかと思いますが、実際のところは「△」。 「牛乳に含まれるトリプトファンという成分が、睡眠の質を向上させるのはたしかです。なので、まったく根拠がないというわけではないのですが、睡眠の改善に必要な牛乳の摂取量はドラム缶1本分! どう考えても摂取するのは難しい量ですよね」  また、牛乳に含まれている乳脂肪分は睡眠中に脂肪として吸収されてしまうため、ダイエットの観点でもあまりオススメできないとか。 「睡眠を改善するという目的ならば、昼間にしっかり太陽の光を浴びるなど、夜の入眠を促すホルモン・メラトニンの分泌を促すほうがより効果的でしょう。ただ、牛乳を飲むことでリラックスできるという方は、ムリにやめる必要はありません。就寝前のリラックスこそが、快眠のカギとなります」   睡眠神話の真偽

眠れない時に寝酒でぐっすり寝られる →×

 眠れない夜、つい手が伸びてしまうアルコール。しかし、寝酒に関しては100%NGです、と、安達さん。 「お酒を飲むとぐっすり眠れているように思えますが、じつは意識を失っているようなもの。自律神経活動がお休みモードにならず、いくら深く眠っている気がしても、脳や体の機能回復は期待できません」  また、アルコールは尿の排出を誘発するため、結局は眠りが浅くなってしまうとのこと。就寝前のアルコールは、心身を休ませてくれないんですね……。 「現在お酒に頼ってしまっている人は、まずは寝ようと思っている時間の30分前に飲むのをやめてみましょう。その後、1時間、2時間と飲酒と就寝時間の間隔を少しずつあけていき、飲まないで眠れる日を挟むなどの対策が理想です」  これまで信じられていた睡眠神話は、ゴールデンタイムのように時代とともに変わるものもあれば、牛乳のように勘違いされていたものなどさまざま。今いちど、睡眠について考えてみるキッカケにしてみては? ※アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校Daniel F. Kripke氏が1980年代に130万人以上を対象に行なった大規模調査 <TEXT/谷口京子(清談社)> ●安達直美さんプロフィール エス アンド エー アソシエーツ取締役・常務執行役員。日本睡眠改善シニアインストラクター。国内大手航空会社において国際線客室乗務員として勤務後、寝装品メーカーの研究所で主任研究員として睡眠に関する研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て、現職に至る。
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