──手術前と、その当日はどんな気分でした?
岡野:全身麻酔での開腹手術は未知の世界だったため、手術日を待っている間は、怖くて怖くて……。
そんな心の内を看護師さんに打ち明けたところ、「大丈夫ですよ。手術室に入ってから麻酔が効くまで、音楽をかけますから。リラックスして臨めます」と教えてくれました。続いて「どんな曲がお好みですか?」と聞かれた私は「
ヒロミ・ゴーでお願いします!」と即答(笑)。
当日は、大好きな郷ひろみさんのアルバムを聴きながら手術に挑みました。4曲目で夢の世界に突入し、目覚めたときには4時間におよぶ手術を終えていたのです。
──手術後の経過は?
岡野:
腸を20㎝もカットしたということでしたが、おかげさまで手術は成功し、しかも私のがんはステージ2だと判明しました。つまり、転移はしていなかったのです。抗がん剤の必要もないと聞いて担当医さんに、また神様に感謝しました。

──今は手術前とほとんど変わらない生活をお過ごしなんですよね?
岡野:退院は、手術から1週間後の7月18日でした。先生からは「お酒は8月2日の検診まではダメだけど、それ以降は飲んでいいですよ。(8月22日に決まっていた)スリランカ旅行も行ってきていいですよ」とお許しが出て…。
「ホント、そこまでお気軽で大丈夫なの?」と、逆にやや不安にもなったんですが(笑)、「再発するかどうかは神のみぞ知るなんですよ。ご自分の身体に聞いてみながら、
体力が許すかぎり普通に楽しく暮らしてください」と言われました。とても素晴らしい言葉だと思います。