ジャニーズが生きるのは「借り物の場所、借り物の時間」か
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>
借り物の場所、借り物の時間。
これは1997年までイギリス領だった香港を、作家ハン・イースンが表した言葉です。かの地とそこで起こることは、ひとときの幻のようなものだと。
アイドル、ジャニーズが生きるのも、「借り物の場所、借り物の時間」なのでしょうか。
2016年12月31日、東京ドームでHey!Say!JUMPのコンサートが行われました。
メンバーの山田涼介さんは、「僕たちHey!Say!JUMPは来年10歳になります! 10周年、20周年……30周年も、ずっと僕たちと一緒に歩いて行きましょう!」と挨拶し、末永くファンと共にあることを誓いました。
数年で引退した、昭和のアイドル
なるほど昭和のアイドルたちは、ほんの数年まばゆい輝きを放ったのち、静かに退いてくれました。
でも時代は平成の世。
2017年で言えば、前出のHey!Say!JUMPは9月にデビュー10周年、A.B.C-Zは2月に5周年、彼らの先輩たるKinKi Kidsは、7月に20周年を迎えます。
しかし彼らの誰も、「そこそこ長いことやらしてもらったし、そろそろ……」みたいなことは言い出さない。
むしろ彼らが言ってくれるのは、「これからもずっと愛し合おう!」といった穏やかなエンゲージ。
ジャニーズが、借り物の場所、借り物の時間に生きる“うたかたの王子”だった時代は死にました。今彼らは、まごうことなきうつし世の王子として、私たちに寄り添っていてくれます。
Hey!Say!JUMPが“30周年”を迎えるころ、メンバーは40代になっています。ちょうど今のSMAPと同じ年頃くらいでしょうか。
“大人になっても現役”の道を拓いたのはSMAP
大人になっても当たり前のようにそこにいて、同じ時を刻む存在であること。その礎を築いてくれたのは間違いなくSMAPです。
年が明けても、胸を占めるその存在感はいや増すばかり。今しばらく“凪”のときがあっても、また彼らに始動の機が来ることを願ってやみません。
SMAPが道を拓いたから、後輩たちが後に続ける。
ジャニーズのみなさんには、日本女性を支える生涯現役王子として、いつまでもその笑顔を見せてほしいものです。永遠に、永遠に。
<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
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【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』


みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』
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