続いて、木原さんがピックアップしたのが「買い物をするときに、メディアの情報を信じる人と口コミ情報を信じる人は、どちらが貯蓄上手か」というデータ。「メディアの情報に振り回される男性はミーハーなので散財しやすいのでは？」と思ってしまうところですが、実際のところどうなのでしょう？ 「データ上では口コミを信じる人よりも、『メディアの情報を信じて買い物をする人』のほうが、お金は貯まりやすい傾向にあります。周囲の人から勧められたから買ってみる……というよりは、メディアのように権威性のある情報を比較検証する人のほうが、慎重派なので、お金が貯まりやすいとも言えるのかもしれません。 　もちろん、メディアで紹介されたからといって、すぐに『これは買わなければ！』と飛びつくようなミーハーな男性は散財しやすいので、注意が必要ですが。あくまで『メディアの情報を参照して吟味する』姿勢であれば、たしかにお金は貯まりやすいでしょうね」 　そのほかにも、木原さんの著書『＜貯蓄のプロ＞と＜ディグラム診断のプロ＞が教える「夫婦のお金」の増やし方』では、「見栄を張る人と見栄を張らない人だったら、どっちが貯蓄上手？」「窮地に陥ったときに、うまく切り抜けられる人と切り抜けられない人、どっちが貯蓄上手？」「一戸建てを選ぶ人とマンションを選ぶ人、どっちが貯蓄上手？」などといった、貯蓄上手の行動の二択をたくさん紹介しています。 　自分のパートナーが貯蓄上手か、それとも貯蓄下手なのか……。知りたい人は、ぜひ一度確認してみてはいかがでしょうか？ ＜TEXT／藤村はるな　PHOTO／難波雄史＞ 【木原誠太郎】 電通やミクシィなどでマーケティングを担当したのち、2013年にディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析し、カウンセリングを行うプログラム「ディグラム」を展開、資産形成の分野でもその有効性が注目を集める。近共著『＜貯蓄のプロ＞と＜ディグラム診断のプロ＞が教える「夫婦のお金」の増やし方』が好評発売中