連ドラ『過保護のカホコ』は母親役・黒木瞳に注目! 振り切った過保護ぶりがもはや笑える
母親は、自分のテリトリー内では女王様/外では人見知りキャラ
そんな母親ですが、そのクセの強さは過保護なだけに留まりません。この母親には“境界線”というものがあり、その範囲内の場所であれば女王様のように振る舞うものの(自宅、自分が三人姉妹の長女である実家は境界線内)、範囲外にやってくると途端に蚊の鳴くような声になり、人見知りする小学生の少女のように大人しい女性に豹変するのです。 だから、父親の実家では加穂子を通さないと発言することさえできません。とにかくこの母親、あやしすぎます。 実は、黒木瞳は遊川氏が脚本を担当した1999年のドラマ『魔女の条件』(TBS系列)にも出演。松嶋菜々子演じる女教師と滝沢秀明演じる男子生徒の禁断の恋を描く物語でしたが、滝沢秀明の母親を演じたのが黒木瞳でした。このとき、脚本家としては珍しく演出にも口を出すという遊川氏は、黒木瞳に息子に恋愛感情を抱いているという少し変わった母親像を依頼したとか。 黒木瞳は理解ができないと拒否したそうですが(Eテレ『SWITCHインタビュー 達人達』 2017年2月11日放送)。今回も、遊川氏は相当破天荒な母親像を注文、もしくは期待して黒木瞳をキャスティングしているのではないかと想像しています。 キャスティングといえば、黒木瞳の母親役の三田佳子もあやしい。こんな調子でも過保護であることを絶対に認めない母親の、その母親はいったいどんな人物なのか。視聴者は絶対に気になったはず。その役を演じているのが大女優・三田佳子ときたら、もうタダの母親であるわけがない。などと思っているのですが、はてさていかがでしょう。
ドラマの過保護ぶりに笑いつつも、少し共感
林らいみ
フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。
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