ハリウッドのセクハラ事件、被害女優がアマゾン幹部を告発した事情
ハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインに対して、英警察が捜査を開始したことを発表した。 セクハラ騒動の渦中にあるワインスタインに対しては先日、ニューヨーク市警本部が詳細は明かさないながらも、過去に挙げられてきたワインスタインに対する訴えを見直す意向であることを発表していたが、今回ロンドン警視庁が性犯罪関連で正式に捜査を開始したという。 ロンドン警視庁の発表によれば、1980年代にロンドン地域で起こったとされる暴行が捜査対象になっているようだ。<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>一方、以前からワインスタインのセクハラを主張していた女優の1人であるローズ・マッゴーワンが、ワインスタインのセクハラ問題に関しアマゾンを非難している。 ローズは、アマゾンのエンターテインメント部門トップであるロイ・プライスに、ワインスタインから過去にレイプされたことを伝えたにも関わらず無視されたとして、同社CEOであるジェフ・ベゾスにツイッターで直訴。ベゾスに対し「セクハラ常習者に資金を出すのをやめてください」とツイートした。 なお、今回ローズに批判されたプライスは、別の女性からのセクハラ告発により、同社を停職処分になっている。 また、ニューヨーク・タイムズ紙がこのセクハラ疑惑を報じて以来、業界からは次々と被害報告や非難のコメントが上がっており、トム・ハンクスも「富と名声、権力」の乱用であると強く批判した。 トムは同時にこの事実が明るみになるまでに時間がかかり過ぎたとも指摘し、疑惑が生じた際ワインスタインが、自身の育った時代には違ったビジネスの文化があったと発言したことに対し、自らも同世代であるが全く言い訳にならないとコメントしている。 そしてジュリア・ロバーツは、腐敗した権力者だとしてワインスタインの行為を非難すると同時に、性的暴行やハラスメントの被害者に専門機関へ助けを求めるよう呼びかける声明を発表し、「こういった人の尊厳を奪う行為に対して社会がひとつとなり、被害者たちの声に耳を傾け、癒しを助けると共に、こういったことが一切起きないようにする時が来たのだと願っています」とコメントした。 一方で2011年作『ブルーバレンタイン』でワインスタインと共に仕事をしたライアン・ゴズリングは、今までこうしたセクハラが行われてきたことを全く知らなかった自分に「ひどく落胆している」とツイートした。そしてその行為を暴露した勇気ある被害者女性達を支援するとの意向を見せている。
被害女優が、アマゾンを非難