赤いブーツに出合う準備を今からしておこう/フェンディに学ぶ
【モードをリアルに着る! Vol.5/小林直子】
2017年フェンディの秋冬コレクションは、2,3の例外を除くほとんどすべてのルックスにレッドブーツを合わせるという印象的なものでした。
なぜこのように複数のブランドが同時期に同じ色のものを提案するかというと、ファッションにおける色の決定が、素材である生地や皮革などの素材メーカーが先行であることが要因です。
アパレルメーカーは生地や皮革を原材料として仕入れてから、それを形にするため、色の決定はその素材を作るメーカーがまずすることになります。またこれら素材メーカーも、皆が同じトレンドブックなどを参照することから、結局、多くのブランドが同時期に同じ色を提案することになるのです。
赤は2017年のトレンドカラーともいえる色で、靴のみならず、ジャケット、コート、ドレス、セーターなど、多くのアイテムで赤で作られています。
フェンディで提案されたレッドブーツはサイハイといって、脚の太もも部分まであるような超ロングブーツでしたが、そこまで長くはないレッドブーツはヴァレンティノやその他のブランドでも提案されていて、赤いブーツはトレンドになっています。
赤は2017年のトレンドカラー
その中でもレッドブーツ、つまり赤いブーツはもう何年も見られなかったものであり、とくにフェンディで提案されていたような赤い超ロングブーツは過去ほとんど出現しなかったもので、多くの人の心をとらえることになりました。 見たことがないものがおしゃれに見え、見飽きたものはおしゃれに見えないというのがおしゃれの鉄則なのです。 この赤いブーツ、長さは相当あるものの、それ以外の部分は普通のブーツですので、赤が好きな方や、または赤いバッグ、赤いベルトなど集めている方などは案外取り入れやすいアイテムです。もちろん普通の人が普段の生活ではくのならば、フェンディのような超ロングブーツである必要はなく、アンクル丈の赤いショートブーツでも、十分に新しいし、今の気分を味わえます。
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