【AV男優・森林原人の性活相談 第110回】 経験人数9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。 相談者：ユキ・27歳 　男性はどうして精液を飲ませたり掛けたりしたがるのでしょうか？ 　私は精液を口に入れるのがたまらなく嫌いなんですが、彼氏がセックスを必ず口内射精＆顔射で終えたがり悩んでいます。 　好きな人のためと我慢してあげているんですが、気持ち的に後味が悪いです。彼にも話しましたが、ケンカになってしまいます。 　AVの影響だと思いますが、どうしたら彼を説得して楽しくセックスできるでしょうか？ 　AV脳の洗脳を解くには、怒られたり嫌われたりして傷つかなければだめだと思います。違う価値観をぶつけ、自分の思い込みが間違っていたんだと目を覚まさすしかないです。 　生粋のAV脳である僕がそうであったように、多くの女優さんに嫌われNGを出されるという経験をすれば理解できるものですが、1対1の関係で完結している2人の場合はなかなか難しいでしょう。人は基本的に、自分の価値観が正しいと思っていますので、価値観の違いはケンカになります。ケンカが嫌ならどちらかが我慢する。我慢が限界まできたのなら、ぶつかる。何度ぶつかっても価値観の擦り合わせが出来ず、お互いに変わらなければ相互理解を諦める。諦めた後は、違いをそのまま受け入れるか別れることになります。 　いずれにしても、今のままで彼の考えが自然と変わることはないでしょう。以前にも話しましたが、多くの人がAVによってセックスをファンタジーのまま学びます。それは、日本の性教育事情や、ネットの普及によるものだと思っています。誰も直接セックスのイロハを教えられない、教われない状況で、彼の性癖は生み出されました。だから、なんらかの方法で、彼にリアルのイロハを教えればいいのです。 　まず、精液が嫌だとわからせるには、目には目をの発想で、口に出された精液を残したままキスしてください。おそらく嫌がり避けるでしょう。ひどければ、歯を磨いてこいくらい言うかもしれません。もしくは、露骨に目の前で吐くとか、精液アレルギーだとお医者さんに診断されたと言い張ってください。 　そこまでしても彼が譲らないのなら、彼の内面はこういうことなのかもしれません。 　精液モノの有名監督に青木達也さんという方がいるのですが、その人がなぜ口内発射や顔射にこだわるのかというと、「世の中で一番汚いものが精液だと思ってる。だからそれをきれいなコにかけたい」と考えるからだそうです。理屈として矛盾しているのですが、小さい男の子が好きな女の子にイジワルしちゃうのと一緒です。大抵の人は、好きなコには優しくするもんだと大人になればわかるのですが、わからないままの人もいるのです。 　その場合はもう再洗脳的に、精液はゴムを着けたまま膣の中で出すのが一番気持ちいいんだと思わせるしかありません。事実、行為中の気持ちよさと終わってからの後悔のなさの両方を得られるのはそれです。あまりAVにはない表現で、AVによる再洗脳は難しいですが、僕たち男優の多くはプライベートでそうしています。 　といっても、再洗脳するのも至難の技ですよね。でもまだ諦めないでください。まだ方法は残っています。