皆さんの周りにペットを飼っている人はいますか？ 中には溺愛し過ぎたり、放置したりと自分本位な飼育をしていてペットが心配になってしまう事もあるのではないでしょうか。 　今回は、そんな困った飼い主さんのお話を2例ご紹介しましょう。 　泉麻里子さん（仮名・28歳・ドッグカフェ店員）の働くドッグカフェによく来る女性3人組のお客さんがいました。 「3人はそれぞれトイプードル、チワワ、フレンチブルを連れていて、いかにもセレブ妻っぽい感じでした。 　中でもチワワの飼い主さんが一際派手で、いつも自分の犬はいかに高級で、賢くて、可愛いかを自慢したり、他の2人にニコニコしながら嫌味を言ったりして…いわゆるマウンティングをしかけていましたね」 　泉さんは、よく3人の話に聞き耳を立てていたそう。 「ある日、いつも通りその3人がランチをしに来ていたのですが…珍しく2人が先に帰ってチワワの飼い主だけが残ったんですよ」 　そして、いつも膝に乗せているチワワを足元につなぐと…。 「慌てて携帯をいじりだしたんです。どうやらLINEをしているらしく、なんだか切羽詰まった様子でやり取りしているので…ついチラチラ見てしまいました」 　すると、飼い主の女性の表情がどんどん険しくなり急に電話をかけはじめたんだそう。 「いきなり大声で『分かった！ そんなに言うなら今夜はマー君ちに泊まるよ…え、旦那？ 知らない！！』と言い放つと、そのまま凄いスピードで店から出て車に乗り込み去って行ったんですよ」 　唖然（あぜん）とする泉さんと店長…。 「もちろん精算も済んでいませんし、チワワも置き去りです。飼い主さんの連絡先も分かりませんし…店長と相談して一晩だけ預かる事にしたんです」 　翌日、その飼い主の女性がケーキを持って現れ、精算も済ませてチワワも連れて帰ったそう。 「まぁ、帰って来てくれてよかったのですが…きっと不倫相手の家に泊まっていたんですよね？ 普段、いかにチワワを溺愛してるか自慢していたのに、本当は自分の価値を高めるためのアクセサリーとしか思っていないんだろうなと思うと…チワワが不憫（ふびん）になりました」 　それから、その女性は1度も来店していないそう。さすがに気まずいのでしょうか？ 　続いては、独りよがりな“溺愛”をする飼い主について取材しました。