“理想の夫婦”に見えて破局寸前「うちが仮面夫婦になったきっかけ」
お互いの、もしくは片方の愛情がないのに仲の良い夫婦を演じる「仮面夫婦」――じつは意外と多いそうです。
円満を装っているからこそ周囲に助けを求めづらく、本人だけで抱え込んでしまいがちなこの問題。きっかけは夫婦によって様々です。「我が家も仮面夫婦です」という人に、そうなった理由を尋ねてみました。
三村貴子さん(仮名・36歳)は2人の子供を持つ主婦。結婚は12年目となる三村さん夫妻が仮面夫婦になったきっかけは、夫の母親、貴子さんにとっての姑でした。
「義父は夫が若いときに病気で他界しました。義母はお嬢様育ちで大学を卒業後すぐに結婚し、義父の他界後は遺産暮らしをしていたため、働いた経験がほとんどありません。夫はそんな母親に違和感を持つことなく、社会人になってからは生活の援助として、毎月10万円ほどの仕送りを義母にしていました。
初めは私も容認していたのですが、何の罪悪感もなくランチに行き、自分の好きな服を買い漁る義母にだんだんうんざりしてきたんです」
現在、姑は年金をもらっていますが、夫は仕送りを続けているといいます。
「義母のランチ代に月10万円払うのなら、子供のために使いたいと夫に言いましたが、『息子として、母親を見殺しにすることはできない』と聞いてくれません。夫が肩を持つのはいつも義母で、私の味方をしてくれたことは1度もありません。
姑のことで喧嘩するうちに、夫への愛情もすっかりなくなってしまいました。今は子供が小さいので仮面夫婦を装っていますが、子供が成人したらいつでも離婚してもいいと思っています。
年に2回は家族で海外旅行へ行く私達を、周囲は『理想的な幸せ家族』と言ってくれます。じつは私が熟年離婚に向けて、密かに資格を取ったり貯金をしているだなんて、誰も信じないと思いますよ」
貴子さんのように、家族間の問題で仮面夫婦になるケースは多々あるのだそうです。

息子に頼りっきりの義母。かばう夫にあきれ果てて…

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