元ヤンキーの過去を必死に隠す彼に、彼女が仕掛けた爆笑ドッキリ
「良き妻は、夫が秘密にしたいと思っていることを常に知らぬふりをする。それが結婚生活の礼儀というものである」
これは20世紀を代表するイギリスの劇作家、サマセット・モームの言葉ですが、林美穂さん(仮名・35歳/派遣社員)も結婚前、夫となる人の“ある秘密”を見て見ぬフリをしていたとか。
「彼は元ヤンだったんです。普段は髪を下ろして隠しているけど、おでこには毛を抜いたのか不自然すぎる剃り込みの跡が残っているし、見せてもらった中学校時代の写真なんて茶髪でウンコ座りして田舎のヤンキー丸出し。
ただ、私の弟が昔、不良にいじめられて不登校になった時期があり、『不良は嫌い!』と言っていたせいか自分が元ヤンとは一切言わず、隠しているみたいだったので私も触れないようにしていたんです」
彼と知り合ったのは、就職1年目に先輩OLが誘ってくれた飲み会。彼女の大学時代の友人として来ていたのが、今の夫である彼だったそうです。
「サッカー日本代表の大迫選手に似た爽やかそうな方でした。場を盛り上げるのが上手で、私のたいして面白くもない話もちゃんと聞いてくれてるし、すごく誠実そうな印象がありました」
何度かグループで遊ぶうちに次第に2人で会うようになり、彼から告白。交際して2年が経ったころ、お互い結婚を意識し始めていたこともあり、「両親に紹介したい」と彼の実家に挨拶に行くことになったといいます。
「一足先に実家に帰っていた彼が最寄り駅まで迎えに来てくれたのですが、突然『先輩じゃないッスか。お久しぶりッス』って声がしたんです。声の主はヒゲ面で目つきの鋭いジャージ姿の若い男性3人組。私の人生では絶対に接点のなさそうな方たちでした。
元ヤンがバレてないと思っている彼は滝のような汗を流し、『ち、中学時代の部活の後輩なんだ』と声がうわずるほど動揺しまくり。普段とは違う彼の一面に、今日はどんな姿を見せてくれるのだろうって内心ワクワク状態で、彼の前で平静を装っているのが大変でした(笑)」
まさかそんな風に思われているとは想像もしていない彼は、両親と妹に元不良だったことを言わないように頼み込んでいましたが、美穂さんは当然そんなのはお見通し。
彼がトイレに立っている間、「実は、彼が昔ヤンチャしていたのを知っているんです。でも、必死に隠しているから黙っていたほうがいいかなと思って」と告白。逆ドッキリのような展開に彼の両親と妹も大爆笑。おかげですぐに打ち解けることができたといいます。
「本当はここでネタばらしするつもりでしたが、お義母さんが『面白そうだし、もう少しあの子に付き合ってあげれば』と提案。私もそれに乗っかったのですが、予想を上回る展開が待っていました」
その後、彼が大学進学で上京するまで過ごした部屋に行ったそうですが、ベッドの下には木刀や全国の不良少年たちが愛読していた『チャンプロード』などの雑誌が隠されているを発見。
彼が卒業アルバムを出そうとクローゼットを開けた際に“喧嘩上等”と刺繍の入った特攻服を見かけたときは、笑いをこらえすぎてお茶請けに出されたクッキーをノドに詰まらすほどだったとか。
交際2年で、彼の実家へあいさつに行くことに
アウトロー臭漂う地元の後輩との再会に動揺する彼

彼の部屋のベッド下には、木刀と不良少年の愛読誌が!
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