ナース姿でガラスを割るMVとジャケットが話題となった
『本能』(’99)は、リリース当時表紙を飾った音楽誌が飛ぶように売れ、今でもプレミアがついている。衝動的な“本能”を赤裸々に描いた歌詞は、彼女の真骨頂。
もう1曲の
『罪と罰』(’00)は、『丸の内サディスティック』で歌っていたベンジーがギターで共演を果たした楽曲。絶叫に近い歌声に狂気と刹那が感じられる、独特の世界観にグッと引き込まれる名曲だ。
それまで音楽ファンには認知されていたが、’99年にリリースされたこの曲で「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出たことをきっかけに大ブレイクを果たした。高校生のころに書いたというだけあり、
“違う制服の女子高生を目で追っているの知ってるのよ”という歌詞が印象的。その年齢で作り上げたとは思えないクオリティだ。
当時、
“新宿系自作自演屋”と自称していた彼女の代表曲ともいうべき、’98年にリリースされたこの曲は、ものすごく映画的。彼女のストーリーテラーの才能が開花しているこの曲は、これからも愛され続けることだろう。
ソロとしてブレイク後、妊娠、出産、そして東京事変を結成し、活動を停止。ソロとして再び歩みだした彼女の音楽は、いい意味で私たちの予想を裏切り続けてくれている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの「4式典総合プランニングチーム」のメンバーでもある彼女。今後のさらなる活躍に注目したい。
<文/吉田可奈>
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【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(35歳~45歳の女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。
調査期間:2018年6月5日
有効回答者数:100名