【AV男優・森林原人の性活相談 第129回】 経験人数9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。 相談者：匿名 　私はアラフォー世代の女性で、性欲で道を誤りつつあります。 　20年近く連れ添ってきた一回り上の夫がいるのですが、元々性欲が薄く、それほど上手ではなかったため、第2子を出産して以来、10年以上セックスレスでした。 　一人で悶々とする日々を送っていたある日、森林さんのサイトに辿りつきました。そして、夫との離婚を決意しました。夫は寝耳に水だったので、かなり反対されましたが、さっさと一人暮らしを始めてしまいました。 　ただ、婚活サイトで出会ったある経営者の男性（アラフィフ・独身・バツイチ）とのセックスですっかり自信をなくしてしまい、夫の元に戻ろうか迷っています。 　事が終わった際、彼からこんなことを言われました。 「あんなのフェラじゃない。DVDでもっと勉強しなさい」 　私は彼とするまでフェラの経験がありませんでした。「フェラくらいできて当たり前。もっと勉強しろ」というのは本当にそうですか？ 　心のないセックスでは満たされないことに今更ながら気づきました。かといって、セックスで満たされない夫の元に戻るのも……（未だに私に「家族の元に戻っておいで」と言ってくれます）。正直、迷っています。 　今さらですが、人の人生を左右するテーマを扱っていると改めて知り、責任重大な連載だなと身が引き締まる思いです。 　行動力あるあなたが、自身の行いによって自信を無くすとはなんとも皮肉なことですね。正直に言わせてもらうと、フェラが下手なのは、セックスを楽しむうえで致命的です。フェラやクンニなどは、触れ合う喜びを堪能し、相手の全てを受け入れ大切にする人間らしいセックスをするために欠かせない行為なので、挿入は出来なくても舐めは欲しいです。 　でも実際のところ、イチモツを持たない女性が、どういうフェラが気持ちいいか分かるわけないんです。だから、学べばいいのです。僕も、どういうクンニが気持ちいいかは女性から教わりましたし。誰でも学習すれば、必ず上手くなります。誰もがF1選手のドライビングテクを手に入れることは難しいけど、多くの人がオートマを上手に乗りこなせるのと同じです。 ●気持ちいいポイントはこの3つ 　始めに、気持ちいいポイントから。亀の頭のようだから“亀頭”と呼ばれる先端部分と、先端から玉袋にかけての道筋、通称“裏スジ”です。 　亀頭部分でも特に気持ちいいのは、出っ張っているカリ、亀の頭の首の部分にあたるから“カリ首”(よくよく考えたら亀首でもいいですよね)と呼ばれているところです。この3箇所が最重要ポイントです。 ●フェラは手と口の合わせ技 　それから、フェラの定義です。フェラは口だけの行為ではありません。手と口の合わせ技がフェラです。ただし、男心をつかむ上で重要なのは、手よりも口の分量が多い方が男性器に対する愛情を感じますので、口6手4以上に口の分量が多いように心がけてください。手が多くなるとどうしても風俗っぽくなります。 ●まずはフェザータッチで焦らして 　とはいえ、口だけでは疲れますから手の使い方も習得してください。まずはフェザータッチで、内股や下腹部、蟻の門渡り(玉袋と肛門の間)といった、男性器周辺をさわさわしてください。焦らしが目的です。焦らしはセックスコミニケーションの基本姿勢ですから、終始忘れないでください。 　これを3～5分したら、股間周りの血流が良くなり、感度が高まります。その時に、相手の目を見ることやキスをしたりすることも忘れずに。体勢としては添い寝してるくらいがいいかもしれません。椅子に座ってもらって彼の足の間に入るのもやりやすいですが、何かお店みたいなんです。 ●握るときはふわっと包み込むように 　それから男性器を触るのですが、手のひら全体で触れるか触れないかくらいのフェザータッチで撫で回してください。これまた焦らしです。すぐに握りません。ある程度硬くなってきたら(半勃ちくらい)握りますが、ふわっと包み込むような感じです。とにかくソフトな刺激を焦らしながら与え続けることで敏感になり、気持ちよくなりやすい下地が出来ます。8分勃ちくらいまで行ったらようやく舐めます。 ●すぐには咥えない 　舐めますがまだ咥えません。舌を伸ばして、裏スジをタマタマから先端に向けて舐め上げます。それを2,3分ほどしたらようやく咥えます。ここまでで10分弱かかっています。かなり焦れていますから、パクっと口に含まれた時の感動は、パンツ脱いですぐ口に入れられたときの15倍ぐらいです。「早く咥えてよ」と相手がリクエストしてくるくらいが理想です。 　パクっと咥えても、まだ唇を使ってしごいたりはしません。口の中でベロを亀頭に沿わせレロレロ舐め回してください。その時に唾液をいっぱい出すのがポイントです。唾液が出にくい場合は緊張している証拠なので、リラックスします。深呼吸したり、意識して体の力を抜いたりしてください。 ●ほっぺたをへこますように唇をすぼめる 　唾液が亀頭全体に行き渡り、竿の途中ぐらいまで伝っていったら、ほっぺたをへこますように唇をすぼめ、口全体で男性器をしごいていきます。深く浅くを繰り返すピストン運動です。これらは7分勃ち以上になっていないとできませんので、もしも勃ちが悪い場合は、根元をぐっと指で抑え(特に彼のお腹側の根元)、男性器全体を強めに吸います。吸いながらピストン運動をしてください。 ●口と手の移行は間髪入れずに 　この動きは首も口も疲れますのかで、疲れたら手でしごきます。ポイントは男性器への刺激が途絶えないように間髪入れずに口と手の移行をすることです。なんなら、手はずっとあって、疲れない範囲で口を足していく感じでもいいです。このときの手の動きは、ぎゅっと握り、上下にシコシコしごく動きです。その際、どこが気持ちいいか聞きながらやると良いでしょう。多くの人は亀頭やカリ首の先端部分の刺激を喜びますが、まれに根元の方が気持ちいいというタイプの男性もいますので、本人に聞きましょう。 　これらの動きがフェラの基本です。男性器の状態や相手の反応を見て、これらの動きを組み合わせてやっていってください。