
マカダミアナッツオイルは、その名の通りマカダミアナッツを絞った植物油。植物油の中でもパルミトレイン酸を豊富に含む(19%程度)ことで注目されています。パルミトレイン酸は、ヒトの皮脂にも1割程度含まれているものの、加齢と共に減少し、シワやたるみの原因になると言われています。
さらに、
血液中の悪玉コレステロールを減らし、血管を健康に保つアンチエイジング効果があるとされています。さらに最近では、糖尿病の発症リスクを下げる効果や、ダイエット効果も期待できるという調査・研究結果が出ているそうです。これだけ聞いただけで、気になる人は少なくないはず。そしてさらにうれしいのが、「おいしくて使いやすい」ということ。
マカダミアナッツオイルの特徴としては、色は透明に近いものと少し茶色いものがありますが、いずれにしてもサラサラとした軽い質感。料理との相性は大変良く、ナッツの香りがスイーツ系も甘くない食事系も、まろやかにおいしくしてくれます。

例えばサラダに使うのもおすすめ。ポン酢とマカダミアナッツオイルを1:1で混ぜ合わせてドレッシングにすれば、華やかでコク旨なカルパッチョが完成します。また、加熱に強いので炒め用にも活用できます。

ポン酢とマカダミアナッツオイル(1:1)でドレッシングに
まずは自分のオイル事情を振り返ってみて、オメガ7が必要だと感じた場合、おいしく楽しく取り入れてみましょう!
(ご参考)
・オーストラリア・マカダミア協会「マカダミアナッツオイルのすごいところはココ! http://australian-macadamias.jp/column/eat-and-be-beautiful-currently-gaining-attention-macadamia-nut-oil-isnt-just-for-skincare
・マカダミアナッツオイルのインスリン感受性亢進作用
Journal of Japanese Society of Aromatherapy 11(1), 37-41, 2012
・マカダミアナッツオイルを使用したアロマテラピーの影響 : メタボリックシンドローム予備軍へのアプローチ アロマテラピー学雑誌 14(1), 8-14, 2014-03
<文&写真/スギアカツキ>
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【スギ アカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。
現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『
Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。
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