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『3年A組』は女子同士の“百合”要素が話題に…BLドラマの次に百合が来る?

次は百合ブーム?『3年A組』にもその気配が

 それでは、女性同士のライトな恋愛ドラマも、いつかブームが来るでしょうか?  たとえば日本テレビ系ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』。主演の菅田将暉さんの鬼気迫る演技や、謎が謎を呼ぶ展開が多くの若者を中心に注目されていますが、その一方でこのドラマには「百合要素がある」と一部で盛り上がりをみせています。
 百合とは女性同士の恋愛を思わせる関係性、またそれを題材とした作品を指します。第一話で永野芽郁演じる茅野さくらが上白石萌歌演じる影山澪奈を隠し撮りしていたり、そのことがばれて「エロい(エモい?)から!」と発言するなど、普通の友情というより、さくらが澪奈に片思いをしているような雰囲気のシーンがあるのです。  その時のSNSでは「百合じゃないか……?」「濃厚な百合案件」などというつぶやきが多くみられました。女子生徒同士が接触している場面もよく描かれ、製作者側も女の子同士の濃密な関係を意識しているようにも感じました。

百合好きの想像力は果てしなく…

 そんな声は、NHKで放映されていたドラマ『トクサツガガガ』や、『ひよっこ』の女子寮パートでも見受けられました。制作側が百合的な要素を全く意図してないであろう作品ですが、百合好きの想像力は果てしなく、女性同士の仲の良さを感じられるシーンがあるたびに、話題になっていた模様です。
トクサツガガガ

NHK『トクサツガガガ』公式サイトより

 いずれのドラマも百合ものと言い切るには厳しい部分がありますが、この盛り上がりを見るに、BLドラマに続くものとして、今後、ライトな感覚の百合ドラマが製作され、注目を集めるかもしれませんね。 『おっさんずラブ』は、タブーとされていた題材に向き合い、親しみやすく描くことで、ドラマ界をさらに発展させるきっかけとなりました。  この“革命”がきっかけになって、どこかで見たドラマの焼き直しのようなものではなく、多様な主人公の、多様なストーリーがもっともっと作られることを願うばかりです。 <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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