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「肝斑」って何?ミドル女性にできる顔のモヤッとしたシミ「肝斑」の原因と治し方

4.肝斑をレーザーで治療するには

――レーザーはどんなものを当てるのでしょうか。 「いわゆるトーニングと言われている波長の長いものです。皮膚表面のシミには波長の短いレーザーを当てますが、肝斑は深いところにあるので、波長の長いメドライトなどを当てます。週1回は当ててもよいとされていますが、患者さんには2週間以上空けてくださいとお願いしています」 ――レーザー治療は、一般的には高額ですよね。 「肝斑のレーザー治療にはメリットもあるんです。非常にハリが出ます。熱を当てるので、コラーゲンの産生が促進されるんですね。それに毛穴や小じわが改善したり、コラーゲンの産生が促進されると、ある程度たるみ予防にもつながります。肝斑だけではなく、美肌効果がとても高いんです。メイクのノリもよくなるので、肝斑を隠しやすくもなるんですよ」 ――レーザーは即効性がある印象なので、ついほかのものを飛ばしてレーザーを打ちたくなります。 「患者さんの中には、レーザーを当てても『薬はいいです』などと薬代を削ってしまう人がいますが、まずは薬をしっかり飲んで欲しいんです。高いレーザーを照射して『効果がなかった』と言われるのは辛いですから」 ====================

治療の優先順位は?

 顔に暗い影が落ちてしまう肝斑。少しでも兆候があったら、すぐに治療をした方がよさそうです。  その際の優先順位をまとめると、 1 飲み薬(トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンE) 2 外用薬(ビタミンC、ハイドロキノン、トレチノインなど) 3 イオン導入やピーリング 4 レーザー  とのこと。全部いっぺんにやるのが効果が高いそうです。  ついレーザーを打つと他のものをケチりたくなりますが、治療の手順は、クリニックの先生にしっかり相談しましょう。 <取材・文/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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