「先生!ズバリ夫婦のお財布はどうやって分けるのが理想ですか?」
今回も開口一番直球で質問をさせていただくと、「そもそもですね…」と、優しい口調で風呂内先生は解説をしてくれます。

「まず『お財布の分け方の理想』というのはないのですが、お互いの満足度を高めるためのポイントというのは、いくつかあると思っています」
こう話しながら、夫婦で抑えるべきポイントを3つ紹介してくれます。
●お互い不平等感がないこと
夫婦は収入に関係なく、平等なはずです。例えばお財布をどう分けたり、いくら出すかといった意見を決める際、片方の意見で決まってしまうといった不平等感があると、どのような分け方をしても上手くはいかないといいます。
例えば夫や妻、どちらかがルールを強引に決めるのはもちろん、化粧品など女性にとって必要なものに対して、過剰に文句を言われたり…。
こういった理解や平等感を欠いた中で決まったことは、不平等感が高まり、うまくいかないそうです。
●とにかく対等に話し合える環境にあること
夫婦というのは、とにかく話し合って分かち合っていく事が大切です。お金の話を決めていく際「遠慮して言えない」とか「お金の話をするのが後ろめたい」といった状況が2人にあると、なかなか満足度の高いお財布は築けないそうです。
●努力が正当に評価される環境であること
夫婦のお財布は、当然ながら2人が汗水たらして稼いだお金です。そのため努力が正当に評価される取り決めをしないと、納得していたとしても運用し始めると不満が出るといいます。
たとえば収入が増えたのにお小遣いの金額はそのままなど、大事なポイントが反映されないルールになっていたりすると「頑張りが評価されてない!」といった不満につながります。
どう分けるかよりも、どう気持ちや関係性を対等かつ満足のいく状態に持っていくか。これがお財布を決める前段階として重要です。
正直「ああ、対等にきちんと話し合いができていないかも」と反省があるものの、そもそもお金の話って、双方向き合ってすること自体が恥ずかしい気も…。
生活を共にするなら、こういった不要な羞恥心から、取り払う必要があるんだな。そんなことをまずは考えるのでした。
【風呂内亜矢(ふろうち・あや)】
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者。
独身の時に、貯蓄が80万円しかないにも関わらずマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強に目覚める。現在では夫婦で4件のマンションを保有し賃料収入も得ている。「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)・通称なぜたま!」などの書籍の他、新聞、テレビ、雑誌、Webコラムなどでも、お金に関する情報を積極的に発信している。
【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2019年2月6日
有効回答者数:18~50歳 女性100名
<文・イラスト/おおしまりえ>
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コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:
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