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「夫のムダ使いにイラッ」夫婦のお財布管理の理想形とは

ITを駆使して夫婦のお財布を管理

 お小遣い制にするかどうかは別として、夫婦管理で個人的に最も気になるのが、夫婦で決めたお金をどう管理していくかという運用面での不安です。そもそもキャッシュレス化が進む今、気づいたら分けた分のお金を違うことに使われていた…なんてことにはならないのでしょうか? 金欠「まず夫婦のそれぞれの口座家計簿アプリで連携し、どちらもいつでも確認できるようにすれば、お互い常に現金の増減を把握できます。気づいたら使い込まれていたといったリスクも減らせますよ」  最近は口座やカードのデータをリアルタイムで反映した家計簿アプリも多数あります。これを夫婦でID管理すれば、気づいたら…という失敗はないそう。 「ただ夫婦でお金を管理する際気をつけて欲しいことがあります。多くの方が夫婦どちらかの名義の口座に共同のお金を入れ、一括管理していることがほとんどです。でもこれ、万が一口座の持ち主が死去すると、資産とみなされ自由に引き出すことが難しくなります。葬儀など一時的なお金はどちらに何があっても引き出せる状態を用意するというのは、とても大切ですよ」  自分がもし死んだら…という視点は、全くもっていなかった今回のインタビュー。とはいえ、夫婦になるって、おばあちゃんになるまでこの人と居ることを想定するわけですから、確かに緊急時のことも考えておくことが必要です。  思いの他発展する話に、やや先の未来を見据えてしまうのでした。

妻の化粧品、夫のプラモデル…無駄!と言いたくなるけれど

 ITを駆使すれば口座管理の盲点は減らせる。そう言えるわけですが、問題になるのはいつだって心と心のぶつかり合いです。夫婦で管理する際のトラブルなどを聞くと、「あーわかる」という点が上がってきます。 「夫婦での運用ルールは、お互い納得していれば究極なんでもいいと思います。しかしよく聞く悩みとしては、ルールを決めた上で自由に使っていいはずのお金に対して『それはダメ』といった指摘が入り、不満を抱く人は多いみたいですね」  例えば自分の自由に使っていいお金でエステに行くと、夫から「そんな事に使って無駄じゃない?」と指摘される感じだそう。  女性の場合、主に化粧品やエステなど美容関連に口出しをされることが多く、男性の場合はカメラやプラモデルなど、趣味のアイテムに対して口出しされることが多いそう。 化粧品「正直私だって夫のお金の使い方で、気になるときはあります。でもそれが自由なお金の部分であれば、口出ししたって良いことはない。そう自分に言い聞かせ、ぐっと飲み込むようにしいます」  プロだって気になるお互いの使い道。思わず苦言を呈してしまう女子は、要注意です。  なんだかハイテクな時代になったもんだ。約7年前の1回めの結婚生活を思い出しつつ、私はお金の管理方法について思いを馳せます。ちなみに結婚していたときは、お互いお小遣い制で残りのお金を家に入れ合うという方法を取っていました。  しかし遊びたい盛の20代。わりと不満を抱きまくった記憶がありますが…あのときは根本的なコミュニケーション不足があったかもしれません。  お金の改善は今この瞬間からできるはず。そう思い、まずは家計簿アプリをDLしてみるのでした。 【風呂内亜矢(ふろうち・あや)】 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者。 独身の時に、貯蓄が80万円しかないにも関わらずマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強に目覚める。現在では夫婦で4件のマンションを保有し賃料収入も得ている。「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)・通称なぜたま!」などの書籍の他、新聞、テレビ、雑誌、Webコラムなどでも、お金に関する情報を積極的に発信している。 【調査概要】 調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。 調査期間:2019年2月6日 有効回答者数:18~50歳 女性100名 <文・イラスト/おおしまりえ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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