以上の3種のコラボのどの商品にも共通しているのが、 ・脇高で安定感が高い ・つけた時の快適さにこだわっている 　ということです。 　硬いものはなるべく入れず、別のアイテムで支えられるよう機能面でもかなりのこだわりが見えました。 　①ソフトワイヤータイプと②ワイヤータイプは特に、 ・サイドはボーンの代わりにテープを使用。2本にすることで固くなくても流れにくさを実現 ・脇のところは、ワイヤーよりも高いところまでサイドパネルをつけることでワイヤーが脇に刺さりにくく、さらにしっかりホールドしてくれる ・バックスタイルはU字で、ストラップがズレにくく安定感も高い という作りになっています。 　私は今回のコラボを、下着業界の傾向としてとてもいいものだと考えています。今まで少し声は上がっていても、表立つことがなかった「幅の広いサイズ展開」が実現され、これを皮切りにどんどんサイズ展開の広い商品が出てくればと考えています。 　今回のコラボで残念だと感じたのが、アンダー65よりも細い方のサイズ展開です。 　60の商品はどこのメーカーでもほとんどなく、アンダーを伸ばすアイテムはあっても短くするアイテムはありません。今回のコラボは成功だったのではないかと考えていますが、次はアンダー60やHカップ以上のサイズ展開もあると選択の幅が広がってより良いのではないかと思います。 　そのために私たち消費者にできることは、声をあげること。そして応援をすることです。 　このように在庫を抱えるリスクを背負いながら商品を作ってくれた企業を応援することで、私たち消費者の選択の自由は作られるのではないでしょうか。 ※サイズ、価格は筆者調べ。店舗により、商品・サイズを扱っていない場合があります。 ＜文・イラスト／ちーちょろす＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】