CAか女性地上職か。パイロットとの恋愛をめぐる裏事情
こんにちは。ライターの高木沙織です。
かつてグラホ(グランドホステスの略、現在のグランドスタッフ)として6年間勤務してきた私。みなさんが空港で接する、航空会社の地上職員です。
「パイロット訓練生とグラホの関係が怪しい」こんな話を耳にしたことがあるあなた、それ正解。なぜ? CAじゃないの? はい、ちょっと落ち着きましょうか。
答えから言うと、パイ訓(パイロット訓練生)とグラホは入社後すぐ同じ現場で一緒に働く期間があるため、ご縁があれば恋愛に発展することもあるのです。
パイロット訓練生……、そう彼ら(女性もいます)は将来あの大きな旅客機の機長になるであろう存在。採用が決まった時点でそれはそれはモテちゃって、あっちからもこっちからも引っ張りだこだと私は思っているし、実際にそうでしょう。女性が放っておくわけがない。
そんなパイ訓のみなさんなのですが、大手航空会社の自社養成パイロットとして就職をするとまず地上に配置されます。私たちのようなグランドスタッフになる人もいれば、オフィス勤務で営業職に就く人もいるというのは、あまり知られていないかもしれませんね。これは、社会人としての経験や旅客業務への知識を深めるためだそうです。
たまたま仲良くなった男性地上職員と、「え、○○さんってパイロット訓練生だったんですか?」なんて会話や合コンもよくしていました。
最初に、「パイロットだったらCAとくっつくでしょ?」と思ったみなさん、訓練生時代はグラホとの接点のほうが多いんですよ。
でも、期間限定。
パイ訓の地上配置は大体1~2年ほど。それからは海外で厳しい訓練に入り副操縦士を目指すのですが、これがまた壮絶で過酷。たくさんの乗客の命を預かる責任のある仕事ですから……ね。
目から血が出るんじゃないか、と心配になるほど日夜勉強に明け暮れていたパイ訓の友人には今も頭が上がりません。地上配置のときはあんなに遊んでたのに……、あ、これは言ったらダメだったかも。
そんなわけで、パイ訓とグラホが一緒に働けるのは長くても2年。そのあいだにお付き合いが始まる人たちもいたけれど、いざ彼らの訓練が始まるとほどなくして別れてしまう。というか、当時私のまわりではそうなるケースがほとんどでした。
最初は地上に配置されているパイ訓
1~2年で離ればなれに
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