藤井風が音楽活動でサイババを“隠れ布教”。宗教の影響を明らかにしたミュージシャンもいるのに
「死ぬのがいいわ」が世界的に大ヒットし、2年連続で紅白出場を果たした藤井風に問題が浮上しています。“触っただけで病気が治った”などの超能力で一斉を風靡したインドの新興宗教指導者、サイババを信奉しているらしいのです。

これまでの活動をさかのぼるといくつもの“物証”がありました。
彼がカバー曲を演奏する自宅の部屋にはサイババらしき写真が飾られており、ファーストアルバム『HELP EVER HURT NEVER』、セカンドアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』はいずれもサイババの言葉を引用したものです。
TikTok(GQ JAPAN公式。未来の音を生み出すミュージシャンたちの一人として選出)の動画でも“サマスターローカースキノーバヴァントゥ”(世界中の生きとし生けるものが幸せで自由であれ)という教えからくる、彼がお気に入りだというマントラを唱えていました。
どのような思想信条を抱こうが個人の自由であることは言うまでもありません。一方で懸念されているのはサイババと明記されずに教えが曲になっていることが“ステルス布教”につながるのではないかという点です。そのカリスマ性ゆえに、藤井風の言葉だと信じたままサイババの信者になってしまう可能性があるのですね。
これを問題視した藤井風のファンが意見を募るサイトを設立する事態に発展しました。彼らも宗教二世として“ステルス布教”の脅威にさらされてきた経験があり、藤井風の姿勢に疑問を抱いたのだそう。
藤井風個人の信仰については否定しないとしつつも、音楽活動の根幹に特定の宗教があることを本人や運営サイドが明らかにしなかった経緯についてファンから寄せられた声をもとに問い合わせるプロジェクトを立ち上げたのです。
こうした批判に対して当の本人はインスタグラム上で応答。“どうしたら人の信仰や精神性に口を出せるのか?”とか“他人のあら探しより自分の心配をしたら?”と英語で返していたものの、昨年末には自身のツイッターアカウントでの発言をすべて削除してしまいました。
今回の件との関連は不明ですが、今後の活動に影響を及ぼしかねない事態になりつつあるのかもしれません。

藤井風「LOVE ALL SERVE ALL」Universal Music
アルバムタイトルはサイババの言葉と同じ
ウワサはSNSを中心に昨年11月頃から広まっていましたが、このたび『週刊文春』(2023年1月19日号)が記事を掲載し、より多くの人の知るところとなったのです。