NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』で第12代体操のお兄さんとして4年間活躍した、「誠お兄さん」こと福尾誠さん。子ども達はもちろん親たちからも絶大な人気があり、出演中だけでなく番組卒業後もTwitterのトレンドに名前があがるほど。 前回は誠お兄さんに、体操のお兄さんを目指すようになったきっかけなどを聞きました。今回は、人気コーナーの思い出や、ファミリーコンサートへの情熱について語ってくれました。 【前編を読む】⇒誠お兄さんが「ガオー！」と吠えるようになったワケ。“体操のお兄さん”4年間の思い出を語る ――『おかあさんといっしょ』では、体操以外のミニコーナーでも楽しませてくれた誠お兄さん。『しりたガエルのけけちゃま』では、何でも知りたがるカエルの「けけちゃま」の常識にとらわれない質問に対して、全く動じずに自由な発想で答えているのが印象的でした。どんなふうに答えを考えているのでしょうか？ 福尾誠さん（以下、福尾）：今こうしてインタビューを受けている時と同じで、けけちゃまに知りたいことを聞かれたら「僕の中ではこう思っているよ」と答えるように、けけちゃまとコミュニケーションを取っているだけなんです。 ――『そうぞうのへや』のお絵かきコーナーでは、誠お兄さんの絵がとても楽しかったです。 福尾：僕のお絵描きが面白いって、何か別の意味が含まれているような……（笑）。例えば“丸”を見た時に、そこから何を想像するかは皆違うはずなんです。そういう時に、子ども達は思ったことをそのまま表現すると思います。それと同じで、その時に与えられたものを見て思い浮かんだものを描いただけなので、あれは僕の頭の中そのものなんです（笑）。

チョコレートになったり、猫になってみたり

――豊かな表情でも子ども達を楽しませてくれましたが、表情で表現するために練習をしたりしたのでしょうか？ 福尾：『おかあさんといっしょ』ではチョコレートになったり、猫になってみたり、一見して僕かどうか分からないような色々な役を与えていただきました（笑）。そのおかげで、「猫だったらどうするかな」と感情移入をしながら表情の表現が身に付いていったと思います。「こういうキャラクターだったら、こうした方が面白いな」と想像しながらやっていました。