『ゴールデンカムイ』でも話題の元メンノンモデル33歳俳優、スゴい瞳の秘密を直撃
2009年にMEN’S NON-NOモデルグランプリを受賞し、21年の卒業まで雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活躍してきた柳俊太郎さん(33歳 ※「柳」の正式表記は旧漢字)。12年からは俳優としての活動が目覚ましく、さまざまな作品で印象を残しています。
現在はJO1の川西拓実さんが主演を務め、ドラマ『Silent』の風間太樹監督がメガホンを取った音楽青春映画『バジーノイズ』が公開中。川西さん演じる主人公の清澄に大きな影響を与える、ベーシストの陸を演じています。
今年の頭から公開された『ゴールデンカムイ』での双子の二階堂役も大きな話題を集めた柳さんに、役作りについて聞きました。
――清澄とバンドを組む陸を演じました。セリフ自体は少ない役でしたが、どう捉えていきましたか?
柳俊太郎さん(以下、柳)「めちゃくちゃ共感する部分が多くて、今まで出会った役の中でもかなり愛せる役でした。アツい人間なんだけど、伝え方が下手というか不器用。でもプロデュース能力みたいなところは長けている。
音楽をゼロから作り出せちゃう時代だからこそ、今の音楽業界にいがちなリアルな人だなと思いました。クオリティを求めながらも人間関係でギクシャクする姿とか。すごく人間的で愛せる人だと感じました」
――風間監督と特に話し合ったことはありましたか?
柳「(陸が清澄とバンドを組む前に所属していたバンドの)マザーズデイを辞めたあとに、航太郎(井之脇海)と話し合うところですかね。陸の大きな変化って、やっぱりマザーズデイを辞めることだと思うので」
――少し年齢が上の世代は、未来が明るい主人公たちより、過去が輝いていたマザーズのボーカル・洋介(奥野瑛太)に感情移入する人もいそうです。柳さんは洋介のようなもがきも分かりますか?
柳「めっちゃ分かるし、身近にもいると思います。自分自身はマザーズデイも渋いしアツいと思います。あのカッコよさも理解できますし、ああいうバンドが成り上がっていく姿もいいし、僕だったら、すげえ応援したいです」
――今回ベースを担当しましたが、すごくお似合いでした。
柳「青春群像劇でベーシストの役と聞いて、風間監督ともご一緒したいと思っていたので、単純に楽しそうだと思いましたし、とにかくベースを頑張らなきゃと思いました。風間さんからがっつりクオリティを求められるだろうし、自分自身でもそこのクオリティが低いと説得力がなくなると思っていたので、結構練習しました」
――練習はどのくらい?
柳「期間としては一カ月半くらいかな」
――一カ月半であんなに弾けるようになるんですか!?
柳「決まった曲しか弾けないですよ。楽器めっちゃ弾くと血が出るんだなと知りました。指から血が出て痛いし、どうしようかなと思ったんですけど、プロの人に“アロンアルファでカバーするとなんとかなるよ”と教えてもらいました。一カ月半でしたが、毎日弾いて、先生の家も歩いていける距離だったので、練習日として用意してもらった時間以外も通いました。とても濃い時間でした」

今まで出会った役のなかでもかなり愛せる役

本編での見事なベース演奏。練習期間は一カ月半
