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モデルとしても大活躍する80歳英女優。「“年のわりにキレイ”とほめられるのは大嫌い」

 高い演技力と圧倒的な存在感から「国宝級」俳優と称されているヘレン・ミレン。80代に突入したいまも、第一線で活躍を続けるとともに、その変わらぬ美しさで絶大な支持を集めている。69歳のときには、超大手コスメブランドのモデルにも抜擢されたヘレン、ある“ほめ言葉”を聞くと不愉快になるそうだ。

「年齢のわりにキレイだね」は上から目線

ヘレン・ミレン

ヘレン・ミレン

 このたび雑誌『Britain’s Best』の最新号に登場したヘレン。人から「年齢のわりにキレイ」とほめられることについて、次のように語った。 「侮辱された気分になるわ!『年齢のわりにキレイだね』っていうのは上から目線よ。そういう発言は大嫌い」 「そんなこと言おうものなら、その人を思いっきりディスってやるから。覚悟しておいて!」  ヘレンはまた「優雅に歳を重ねる」という言葉も嫌悪しているという。 「私は全然優雅に歳を重ねていないわ!」 「その言葉が嫌いなのは、上品で寛容でなければならないように聞こえるから。でも、私はそうじゃない」 「私は楽しみながら、責任感を持って年を重ねているけど、優雅じゃないわ。優雅さなんて誰が気にするのかしら?」

69歳でモデルに。パリコレでは裸足でランウェイを疾走

 イギリス・ロンドンで生まれたヘレンは、幼い頃から演技を学び、舞台俳優としてその才能を開花。のちに映画・テレビにも進出し、1990年代に放送されたTVドラマシリーズ『第一容疑者』で演じた警察官ジェーン・テニスン役でブレークした。  2006年の映画『クィーン』で故エリザベス2世役を熱演。本作では、ダイアナ妃の死後、国民の批判にさらされながらも、毅然と職務を全うする女王の葛藤と品格を見事に表現した。この演技は世界中から絶賛され、アカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞など、主要な映画賞を総なめにした。  その演技力と存在感から「国宝級」ともいわれるようになったヘレンだが、米カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズに出演するなど、ジャンルや年齢にとらわれない作品に挑戦を続けている。さらに、2014年にはロレアル・パリのキャンペーンモデルに起用され、ファッション業界でも注目される存在に。  それまでは、高齢女性をモデルとして起用することが非常に珍しかったという美容・ファッション業界。そのため、当時69歳だったミレンがロレアルの顔に選ばれたことは、「女性のエイジング(加齢)をポジティブに捉える」姿勢の象徴として受け止められた。
 ロレアルのモデルとして、パリコレをはじめ様々なイベントに登場し、「年齢や美しさの多様性」を体現してきたミレン。2019年のパリコレでは、裸足でランウェイを疾走し、観客を魅了した。
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52歳で熟年婚。子供を持たない人生を選んだ
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