15歳で“オーディション無敵”と呼ばれた森七菜の現在地。私生活を極限まで“断捨離”した役作り
まるで日常に実在するかのようなリアルで、自然体な演技が魅力の俳優・森七菜さん。「天真爛漫」や「素朴」が持ち味の役どころで、これまで多くの有名作品に出演してきました。
そんな森さんは、今年でデビュー10周年。記念すべき節目に主演を務める作品は、気鋭のクリエイター・長久允監督が贈る、新宿歌舞伎町を舞台にした映画『炎上』です。
カルト宗教の信者の子として育てられるも、家を飛び出して歌舞伎町にある身寄りのない若者たちのたまり場「トー横」で暮らすことになった少女という、これまでのイメージを覆すハードな役どころを体当たりで演じています。本作品で新たな境地に挑む、森さんの10年間の軌跡を追います。
小学生の頃に両親が離婚し、当時住んでいた大阪から大分へと引っ越した森さん。
中学時代から、好きだった脚本家・坂元裕二さんのドラマの台詞を書き起こしたり、トークショーへ行ったりするなど、早くから“演じること”に興味を持っていたそうです。そして2016年、中学3年生の時に飲食店でスカウトされたことをきっかけに、俳優の道へ進むことになります。
その翌年には映画『心が叫びたがってるんだ。』で、早々に映画初出演。ここから「オーディションにめっぽう強い15歳」とも言われた彼女の、俳優としての大躍進が始まります。
2019年には様々なドラマや映画に出演し、ネクストブレイクの呼び声が高まっていった森さん。同年7月に公開された新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』では、初の声優にも挑戦しました。
森さんが声を吹き込んだのは、“祈るだけで空を晴れにできる”という不思議な能力を持つヒロインの少女・陽菜(ひな)。なんと約2000人が集まるオーディションを経ての大抜擢でした。
街に降り続く雨や、雲間から差し込む太陽の光といった、新海監督ならではの緻密で幻想的な風景。そこに森さんの、どこか謎を秘めたイノセンスな声が合わさることで、作品の世界観にさらなる厚みが生まれました。多くの人々が「森七菜」という存在を知るきっかけになった、代表的な作品の一つといえます。











