20代では脇役だった中村倫也(39)、NHK朝ドラ『風、薫る』人差し指で魅せた怪演。長い下積みの先に
見上愛と上坂樹里W主演の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)の最終回が、2026年9月25日に放送された。トレインドナース(訓練された看護婦)をテーマにした本作には、実に多彩なキャラクターたちが登場した。
中でも本作後半部のキーパーソンになったのが、中村倫也演じる柳生藤次だ。主人公たちに助力するこの役人役で、中村は円熟の表現力に達している。
円熟期に達するまでの下積み時代も確認しておくべきだろう。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
『風、薫る』の主人公・一ノ瀬りん(見上愛)の妹・一ノ瀬安(早坂美海)は、東京府の会計課に勤める役人である槇村宗一(上杉柊平)と結婚した。宗一は物語に新しい風を吹き込むさわやかな人物だったが、本作後半部のキーパーソンになる役人がもう1人いた。
内務省衛生局の役人である柳生藤次だ。演じるのは、中村倫也。初登場は、第19週第92回だった。場所は新潟。隔離された赤痢患者の中に柳生がいた。藁の寝床からガバッと起き上がるという、視聴者の意表を突く登場の仕方が随分とエキセントリックだった。
そんな柳生は、りんとともに看護婦のパイオニアになる大家直美(上坂樹里)が設立した看護婦会の運営上、重要な役割を果たす。第23週第113回、直美たちは、法外な金額で商売する競合看護婦会があることを柳生に直訴した。
キーパーソンとなる役人役
場面のトーンを操る魔法の人差し指
応接イスにゆったり腰かけている柳生は、「知ってるよ、一応ね」ともったいぶった感じを醸す。でも案外協力的である。看護婦会の派出の実状を正式に調査することを約束するのだ。頼もしい。 第25週第121回、調査結果を報告するため、直美が再度呼ばれる。近々、看護婦会をきちんと取り締まるための「規則」が定められるという。直美は自分たちの看護婦会は「懸命に働く看護婦だけを……」と説明するが、すると柳生が右手の人差し指を立てた。 「懸命に働く」と繰り返しながら、「国は職業を情熱では計れない」と言う柳生の主張はもっともである。力がある者をうまく動かす才能がある直美だが、ここでは監督する立場にある柳生に主導権がある。 彼が直美に人差し指を向けた瞬間、これまでの場面とは少し雰囲気が違う荒野のカウボーイ風の挿入曲が流れ、魔法の人差し指が場面のトーンを操るかのようだ。すぐに戻る。#風薫る pic.twitter.com/9NbiaCSGdK
— 中村倫也 (@senritsutareme) August 8, 2026
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