尾上松也が映画『八つ墓村』の金田一耕助役に抜擢。「自分に務まるのか」不安を抱えながら挑んだ大役
歌舞伎俳優の尾上松也さん(41歳)が、横溝正史の不朽の名作ミステリーを清水崇監督が現代に再構築した映画『八つ墓村』に主演。幾多の俳優が演じた探偵・金田一耕助役を、これまでにない魅力で好演しています。
松也さんは歌舞伎のほか、2027年上演の新作ミュージカル『RRR』では、主人公ビーム役として城田優さんとW主演と演出を務めるなど、演出家としても活躍中です。その原動力はどこにあるのか。話を聞きました。
――映画『八つ墓村』は有名な題材であり、しかも主人公の金田一耕助役です。出演が決まった時は、いかがでしたか?
尾上松也(以下、松也):金田一耕助役ということで、最初はとにかく驚きました。自分が金田一耕助役を映画で演じさせていただくことになるとは思ってもいませんでしたので、驚きとうれしさと、動揺と(笑)。同時にこれだけの作品で、これだけ有名なキャラクターなので、自分に務まるかどうかという不安もありました。
――清水崇監督は、金田一耕助役にはどのようなリクエストを?
松也:細かいリクエストはなかったのですが、最初にお話した時に、とにかくこれまでの金田一耕助には囚われずに、新しい金田一耕助を作りたいとおっしゃっていました。ですので、長い髪をかき上げたりする演出などは一切なしでいくということを最初から話されていました。
――確かにビジュアル的にもこれまでの金田一耕助とはちょっと違いますよね。
松也:ズボンスタイル、シャツでコートの洋装でしたので、そこからどういう人物なのかを探っていく感じでした。
――完成した令和版『八つ墓村』、ご覧になっていかがでしたか?
松也:以前に『八つ墓村』を観たことがある方でも新鮮に楽しめますし、観たことがない方でも本当にあっという間に終わってしまうほどに完成された作品だと思いました。ぜひ映画館で観ていただいて、『八つ墓村』の狂気、そしてミステリーの世界に浸っていただいて、横溝正史さんの持っている物語性、現代にも通じる何か裏テーマのようなものを感じて楽しんでいただけるとありがたいなと思います。
――今年は歌舞伎、映画『八つ墓村』のほか、実写版『モアナと伝説の海』ではマウイ役で声優を、来年は新作ミュージカル『RRR』と多くの作品に出演されていますが、多忙の中での仕事のモットーは何ですか?
松也:とにかく楽しむことに尽きると思います。どんな作品でもどんなジャンルでも、自分が楽しいと思えないものは、観てくださる方が楽しいと感じることはないと思いますので、自分が楽しむことは作品に参加する際には必要不可欠な要素です。
――今回の『八つ墓村』で言うと、ポイントはどこでしたか?
松也:『八つ墓村』という作品に携われることと、自分が金田一耕助役を演じられるというだけで、わくわくはしましたね。もちろん不安やプレッシャーもありましたけど、挑戦することこそ楽しいですし、清水崇監督がどのように演出をされるのか、想像ができないことへのわくわく感もありましたね。
――新作ミュージカル『RRR』は主人公のビーム役ということで、どこに惹かれましたか?
松也:実は初めて映画を観た時から、歌舞伎みたいだなと思っていたんです。特にインド映画というか、S・S・ラージャマウリ監督の演出方法が歌舞伎の荒事みたいで、とても面白いなと。どんなシーンでも、とんでもなく大袈裟にやるじゃないですか。これを舞台で表現したら楽しいだろうなと、観た時から想像をめぐらせていましたので、お話をいただいた時は、本当にうれしかったですね。即答で「やります!」という感じでした。
――あのナートゥダンスを踊れることへのわくわく感も?
松也:いや、そこまで深く考えてはいなかったのですが(笑)。やるってことは踊るってことを、後から考えて気づくみたいな。『RRR』のあの役を演じられることだけで何も考えていなかったので、あとから大変な事だなと思った次第です(笑)。
――ナートゥダンスは、みなさん期待すると思いますが、それに応えていくことについては、どう受け止めていますか?
松也:僕は歌舞伎『刀剣乱舞』(主人公・三日月宗近役)もさせていただいていますが、今回の『八つ墓村』も同じく、そもそもの作品、キャラクターにファンの方が多くいる題材に挑戦する時は、怖さもあります。例えば僕自身も『スター・ウォーズ』が好きですので、新作が公開されるとなったら楽しみと同時に「今回は何をやってくれるのだろう?」というファンのマインドもあるんです。
「驚きとうれしさと動揺」新たな金田一耕助役への挑戦
映画『RRR』に即答で「やります!」
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