なぜ男は“性格ブスな顔だけ美女”にダマされるのか
こんにちは、500人斬りの経験をもとに恋愛をロジカルに分析するコラムニスト、堺屋大地です。
自分が好きなイケメン俳優の結婚報道を見て、「何であんなしたたかそうなプロ彼女と!?」と落胆した経験はありませんか? あるいは、社内のモテ男が男女の前で態度が変わる美人社員と結婚したことについて、「何で男は顔だけの女に騙されるかな~」とイラ立った経験はありませんか?
「なぜ1軍男子の結婚相手は性格ブスばかりなのか?」――今回は、女性のみなさんからよく聞くこの疑問にお答えしたいと思います。

この疑問の答えを出すためには、まず僕が提唱する『恋愛カースト論』に当てはめて考えてみる必要があります。その中では、“1軍女子”は美人でモテモテの女性、“2軍女子”はそこそこかわいくて、モテ度はふつうの女性、そして“3軍女子”はかわいくない、モテない女性です(1~3軍男子は、前述の「女性」を「男性」に差し替えたもの)。
上記をふまえて、以下の結論に達しました。
「恋愛には厳然たるランク付けが存在し、3軍女子がいくらがんばっても1軍男子との恋は成就しない」
こう言ってしまうと、さも1軍男子が顔だけで結婚相手を選んでいる、と思ってしまうかもしれません。実はそれは正しいのですが、半分間違いです。
たとえば、女性から見て、“めちゃくちゃ性格のいい3軍女子”と、“顔はいいけど性格の悪い1軍女子”がいたとします。結果、1軍男子が選んだのは1軍女子だった――となると、「性格のいい3軍女子を選ばず、性格の悪い1軍女子を選んだ」と考えてしまうかもしれません。
はい、ここに誤解があります。
1軍男子は、性格と顔を天秤にかけて、後者を選んだ……わけではないのです。彼は、“めちゃくちゃ性格のいい3軍女子”と“顔がよくてめちゃくちゃ性格もいい1軍女子”を天秤にかけて、後者を選んでいる“つもり”なのです!
はい、男という生き物は、基本的に女を見る目がない人が多いです。1軍男子だろうが3軍男子だろうが女に騙されます。
だから、性格の悪い女と結婚した1軍男子も、少なくとも結婚当初はその女性のことを「性格もいい」と思い込んでいる可能性が高い、と。つまり、“顔で選んだ”のではなく、“顔も性格もバッチリだと思い込んで選んでしまった”、ということですね。
ただし、これは別に1軍男子に限ったことではなく、2軍男子の結婚相手も3軍男子の結婚相手も性格ブスの場合は多々あります。
けれど言い方は悪いですが、3軍女子の性格の悪さは1軍女子のソレよりも目立ちにくい(注目されにくい)んですよね。
それはやはり、1軍男子&1軍女子のカップリングは注目を集めやすいからです。
周囲の女性たちから嫉妬心というフィルターを通して見られてしまうし、そのうえ“性格ブスな3軍女子”よりも“性格ブスな1軍女子”の方が外見と内面のギャップが際立ってしまうわけですからね。
まとめましょう。
●1軍男子は“顔も性格もいい女”を結婚相手にしているつもり
●けれど基本的に1軍も2軍も3軍も男は女を見る目がない
●顔がいい女の方が性格のブスさが目立ってしまう
上記の要因から、「1軍男子の結婚相手は性格ブスばかり」に見えてしまうのです!
ちなみに補足ですが、今回のコラムで語った“性格の悪さ”は、必ずしも本当の意味での性格の悪さではないと僕は考えています。
端的に言うと“恋愛ハンターとしての能力の高さ”が、周囲の女性のやっかみから“性格の悪さ”と認定されてしまっているケースも少なくないように思うんです。
(いい意味で)計算して男を魅了することができる小悪魔的能力が、嫉妬フィルターを通すと“性格の悪さ”に見えてしまうんですよね、きっと。
<TEXT/堺屋大地>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

1軍男子が“性格のいい3軍女子”を選ばないワケ
1軍だろうが3軍だろうが男は見る目がない!
要は、目立つかどうか
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi