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若い女性の糖尿病が急増中。3つの“ダメな食習慣”とは

 料理研究家のスギアカツキです。  新しいダイエット法として世間を賑わしている「糖質オフダイエット」。  果たしてどれほどの効果があるのでしょうか?結論から先に申し上げると、特性を理解し、上手に活用すれば、高いダイエット効果、美容効果が得られます。今回はその方法についてのお話です。

ブームの「糖質オフダイエット」とは?

「糖質オフダイエット」とは、炭水化物(糖質)の摂取を低く抑え、食後の血糖値が急上昇するのを防ぐ食事法のこと。血糖値の上昇により分泌される「インスリン」は、「肥満ホルモン」とも言われ、体内に脂肪を蓄えるよう導いてしまいます。この生理学的事実を元に考案されたのが、「糖質オフダイエット」。糖質制限食などとも呼ばれますが、インスリンの分泌を最低限に食い止めることで、肥満を防ぐという新しい考え方なのです。タニタのスローカロリーレシピや、食べ順ダイエットなども同類のダイエット法と言えます。
糖質オフダイエット,パスタ

糖質オフダイエットは、わかりやすく言えばご飯、パン、パスタなどの主食を抜く

若い女性の糖尿病予備軍が急増!

 そもそも「糖質オフダイエット」とは、京都・高雄病院の江部康二ドクターが、「糖尿病患者」のために提唱した食事法。そしてこれがすぐさま、糖尿病以外にも「肥満改善」や「ダイエット」に効くと話題に。  しかし最近では、脂質の過剰摂取、長期的に継続することの危険性などを訴える医師や団体も現れ、大きな注目を浴びるテーマになっているのです。  どうやら、非糖尿病患者の長期的ダイエット法としては賛否両論のようですが、「若い女性の糖尿病および糖尿病予備軍が急増している」という意外な事実を聞けば、「糖質オフダイエット」は決して他人事ではなくなるのです。

太らない「糖質オン」に要注意

 厚労省の調査によると、20代~40代女性の肥満率は減少傾向にあるとのこと。しかしながら、若い女性に糖尿病予備軍が増えているのはどうしてなのでしょうか?私は、「太らずに『糖質オン』を死守する女性が増えているから」と推測しています。そしてこれは、「美しく痩せている」とは決して言えないのです。 さあ、下の3つについて、身に覚えはありませんか? 1.スウィーツ命  ご飯の代わりに、ケーキなどの甘味を食べ、1日の総カロリーを低く抑えることによって、太らないよう調整をする。しかしながら、血糖値は急上昇、急降下を繰り返している。 2.粉モノ大好き  朝は菓子パン、昼はパスタ、夜はカップラーメンといった具合に、小麦粉たっぷりの食生活を実践。炭水化物の摂取割合が異常に高くなり、インスリンは大量分泌を繰り返す。
ダイエット,菓子パン

女性はたいてい菓子パンが大好き…

3.ゼロカロリー飲料中毒  太らないことをいいことに、カロリーゼロの甘い清涼飲料水を多飲してしまう。ただし、これは甘味そのものへの欲求を高めてしまい、糖質の大量摂取への引き金にも。  女性にとって、未来の糖尿病、未来の肥満を呼び寄せないためにも、「糖質オフ」という概念は、耳を傾けるべき価値がありそうです。 ⇒【後編】へ続く「糖質制限食で下半身デブ&ベトベト肌になる!?」
http://joshi-spa.jp/13551
<TEXT/スギアカツキ PHOTO/Astrug> 【スギ アカツキ】 東京大学大学院医学系研究科にて基礎医学(人体における生体メカニズム、栄養学、発酵学等)を本格的に学ぶ。さらに久司マクロビオティックやオーガニックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。自身もサラリーマンとして仕事と家事に奮闘しながら、ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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