アバンチュールから深みにはまった想いまで、一言で“浮気”といってもそのスタイルはそれぞれ。“心の浮気”と“体の浮気”どちらかだけなら、あなたは許すことができますか？ 　ひとまわり以上歳の離れた穏やかなご主人と、なに不自由ない生活を送る専業主婦のマリコさん（仮名／33歳）。 　経済力と包容力のあるご主人から熱烈なプロポーズを受けて、23歳という若さで玉の輿にのりました。 　ところが結婚10年目を迎えた今、7歳下の男性とはじめての浮気を経験中だとか。 　彼との出会いは友人主催のBBQ。マリコさんに一目惚れしたという彼からの猛アタックを断りきれず連絡を取り合うようになり、いつしかデートを重ねる仲になったそうです。 「主人といると落ち着くんですけど、年の差のせいか、いつも妹や娘を愛でるような雰囲気で物足りなくて。年下の彼は『キレイだね』『好きだよ』って言葉で伝えてくれて、会うたびに『会いたかった』って抱きしめてくれるんです。彼のストレートな愛情表現に、想いを抑えることはできませんでした」 　ご主人が帰宅するまでの時間は毎日Lineでラブラブなやりとり。週に1度は話題のデートスポットに出向いて、手をつなぎ、些細なことで笑い合い、マリコさんが結婚していることを除けばまるで普通の恋人同士。 　それでも、体の関係は一度もないと言います。 「主人のことは愛しています。家族のような愛情だけど、大切な人。だから、その一線は越えちゃいけないと思って。体の関係は自分の意思になるけど、心はコントロールできないでしょ？　彼を好きになってしまったんだもの。仕方ないですよね」 　マリコさんが年下の彼と付き合うようになってから、夫婦間にもある変化が。 「愛情表現の苦手な主人に対して、不満を感じたり愛情を求めたりする私の態度が原因でケンカが絶えませんでした。でも今は彼が満たしてくれるから、主人にイライラすることがなくなったんです。主人への目線が変わったらいい面も見えてきたし。後ろめたさはあるけれど、彼のおかげで夫婦円満です」 　ショッピングやダーツ、テーマパークなど、ご主人とは楽しめない遊びを彼と過ごす時間で満喫し、存分に愛情を注いでもらって満たされるマリコさんの心。歳の差婚ゆえの欲求なのでしょうか。 「家に帰ればいつも通りの私。親に内緒で恋愛している女子高生の気分です」 と、はにかんで見せた笑顔はまさに恋する乙女の顔でした。年明けには、彼と二人でスノーボードに行く計画を立てているそうです。 　最後に、今後も彼と変わらない付き合い方をしていくのか尋ねたところ、 「彼に心を満たしてもらうことで主人に優しくなれたからか、実は前より抱かれる回数が増えているんです。ワンパターンで内容はイマイチですけど。 でも主人の年齢からして長くは続かないでしょうし、そっちも満たされなくなったら彼に満たしてもらうかもしれません（笑）。今はお互い我慢していますからね」 　と、いう答えが返ってきました。浮気において心と体の関係は、表裏一体なのかもしれません。 ＜TEXT／千葉こころ＞