Gourmet

不振だったロイヤルホストが嘘のように美味くなっていた

 満席に秘密あり。  我が家の近所には、今や人気定着「俺のイタリアン」があります。帰り道ということもあり、毎晩、盛況な店内をチラ見して帰るのですが、ある時、一つの不思議な事象に気が付きました。 「隣のお店の方が混んでいる」  その現象は、日を改めても変わりませんでした。そのお店の名前は、『ロイヤルホスト』。そうです、誰もがよく知る老舗ファミリーレストランです。 ロイヤルホスト なぜ混んでいるのか? ロイヤルホストと言えば、「大して美味しくないのに、お高いファミレス」のイメージ(※個人的感想です)。何か大革命でもあったのだろうか? それとも「俺のイタリアン」に入れなかったお客が流れているだけなのか?それにしても、向かいのファミレスは混んでない……。  うだうだ考えていても解決しないので、入店を決意。そこには、驚きのメニューの数々が待ち受けていたのです。  はじめに申し上げます。これは広告でも何でもありません! あまりの素晴らしさに感動、ロイヤルホスト東京本部にお邪魔し、美味しさの秘密を取材しました。

ファミレスでテリーヌ!?

テリーヌ

11種野菜の自家製テリーヌ 472円

 11種類の野菜とエビを丁寧に重ねて作られたテリーヌ。店舗ごとに1つ1つ手作りで仕上げているとのことですが、食材の隙間を埋める「コンソメ」がすごい実力を放っています。自社グループのセントラルキッチンで作られる極上コンソメは、洋食屋もびっくりのクオリティー。にも関わらず値段は472円と、大変リーズナブル。これならコースを楽しむことだってできてしまいます。 ※金額は税込。一部店舗で値段が異なります。以降も同様。

星付きレストラン御用達の高級パスタを常時使用

ポークときのこのポルチーニクリームスパゲティ

ポークときのこのポルチーニクリームスパゲティ 1029円

 ファミレスで美味しいパスタを食べたことがありますか?  私ははじめて出会ってしまいました。とにかく麺が美味しいのです。使われているパスタは、海外の星付きレストランでも愛用されている「VERRIGNI(ヴェリーニ)」社のもの。日本のデパートなどでも乾麺が売られていますが、その価格は、なんと500gで735円!ロイヤルホストでは、この高級麺を全パスタに採用しているのです。  中でも絶品だったのが、ポルチーニクリームのスパゲティ。長時間低温乾燥することで生まれた熟成麺が、ポルチーニの香りをまとい、美味しさ絶頂に仕上げられています。 ⇒【画像】はこちら http://joshi-spa.jp/?attachment_id=28128

流行のエッグベネディクトが日本人好みのテイストに

モーニングエッグベネディクト~ロイヤルホスト風~

モーニングエッグベネディクト~ロイヤルホスト風~ 630円

 ハワイやニューヨークで人気の「エッグベネディクト」。日本ではホテルか高級カフェでしか食べられないと思いきや、ロイヤルホストの朝ごはんメニューとして人気を誇っているようです。  ポイントは、日本人の味覚にマッチした軽やかで繊細なバランス。1つ食べて、こってり飽きてしまうのではなく、もう一つをスモークサーモンにすることで、満足感を高めています。  美味しさの秘密は、卵とオランデーズソース。ヨード卵光を使ったポーチドエッグは、店内での手作りにこだわり、オランデーズソースは、試行錯誤を繰り返して生まれた魂心の作なのだとか。  コンビニや喫茶店で朝ごはんを済ませている方にもオススメ、お金と時間を賢く使えば、朝から気分は変えられるのです。 ⇒【画像】はこちら http://joshi-spa.jp/?attachment_id=28129 ※エッグベネディクトはグランドメニューでも注文可能。金額は時間帯によって異なります

大人が浮かれる「ブリュレパフェ」とは?

苺のブリュレパフェ

苺のブリュレパフェ 682円

 この季節、自分へのご褒美としてこっそり食べたくなるのがパフェ。チョコレートやフルーツ、ヨーグルトのパフェは王道ですが、それらを超えるプレミアムなメニューを発見。クリームブリュレがパフェになった「苺のブリュレパフェ」は、有名ホテルでもなかなか味わえない逸品です。また、美味しさの底上げをしているのが、中層に使われている「塩キャラメルアイス」。コレだけ食べても美味しいぞ、と言わんばかりの唸るうまさ。  舌の超えた大人が満足するパフェ、ココにありです。 ⇒【画像】はこちら http://joshi-spa.jp/?attachment_id=28130

「おうちカレー」とは別次元!本気過ぎる6種のカレー

 現在開催中の「カレーフェア」。これが30年以上続いているとはつゆ知らず。毎年、珠玉のカレーが登場し、人気を博しているのだとか。  スタート時から王者として君臨する「カシミールビーフカレー」は健在ですが、今年の目玉は「チキン」と「海鮮」にありました。  ニュースキャスターの小谷真生子も絶賛した「The・プレミアムチキンカレー」は、骨付きチキンをじっくり煮込んだ芸術品。素材と技術の結集で生まれたカレーで、家では到底味わえません。 ⇒【画像】はこちら http://joshi-spa.jp/?attachment_id=28131
The・プレミアムチキンカレー

The・プレミアムチキンカレー 1239円

 もう一つ、「ブイヤベースカレー」は、海鮮カレーの新しい楽しみ方を提案してくれています。ブイヤベースがカレーになって、ナンと一緒に食べるだなんて信じられません。ちなみに、ロイヤルホストが誇る特選食材「北海道・猿払産のホタテ」もしっかり使われています。 ⇒【画像】はこちら http://joshi-spa.jp/?attachment_id=28132
ブイヤベースカレー&サフランライス・ナン

ブイヤベースカレー&サフランライス・ナン 1659円

 この2種が食べられるのは、おそらく今年だけとのこと。9月17日までの期間限定ですから、体験するならどうぞお早めに!  ロイヤルホストは一時経営不振に陥ったようですが、3年前から真剣なる大改革が行われ、結果メニューやサービスは嘘のように生まれ変わっていたのです。 店内大盛況には、しかるべき理由がありました。 ●ロイヤルホストのHP http://www.royalhost.jp/index.php ●カレーフェアの詳細について http://www.royalhost.jp/special/index.html <TEXT/料理研究家・スギアカツキ 料理写真/ロイヤルホスト提供>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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