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西野カナの見た目と恋愛観の変わりっぷりがスゴい

 エンタメ・芸能ライターのスナイパー小林です。  アラフォーの私ですが、最近、年甲斐もなく西野カナの曲を聴きながら仕事をしています。(敬愛をこめて)カナやんの歌詞には、私の心を揺さぶるモスキート音のようなものでも入っているのでしょうか。ここんとこ毎日鼻歌が止まらない始末です。いつしかカラオケで西野カナを歌うことが目標にさえ進化してきました。  さて、10~20代が「めっちゃ共感」するというその歌詞を読むと、そこには彼女の恋愛に対する変革がチラ見えしているではありませんか。その歌詞をいくつかピックアップしてみたいと思います。
西野カナのアルバム「Just LOVE(初回生産限定盤)」

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身も心も重量オーバー期

会いたくて 会いたくて 震える 君想うほど遠く感じて もう一度ふたり戻れたら… ーー「会いたくて 会いたくて」より(2010年5月) 私は私は不器用だけど今は すべてを受け止めたいからここにいるよ ーー「君って…」より(2010年11月)  デビュー間もない彼女は今よりもだいぶぽっちゃりで、メイクはいわゆるギャルメイク。どう見ても渋谷センター街の一部でしか受けないようなビジュアルでした。しかも歌詞も、重い。  特にヒット曲「会いたくて 会いたくて」は、元彼禁断症状を思わせるほどの重さ。さらに「笑っていいとも!(フジテレビ系)」のテレフォンショッキングに登場したときは、あのタモさんから「(通信網が発達している)この時代に会えないんだね」と突っ込まれるほど、すれ違い。というかストーカー気味。  ドラマ「フリーター、家を買う(フジテレ系2010 年放送)」の主題歌として人気だった「君って…」。せっかく両思いになったのに、こちらも重たさ全開。彼氏のぜんぶを受け止めるよ、とニコッと笑っているギャルが想像できます。当時の彼女の歌詞はほぼ好きな男性に会えないという内容でした。不遇な恋でもしていたのでしょうか。そしてその歌詞に若い女性が賛同して“カナ・クラスタ”になっていたというのですから、もうちょっとしたホラーですよね。

スリムな私で解放期

「ずっと前からキミが好きでした」 Oh 精一杯の想いを全部今すぐ伝えたいの でも傷つきたくない 嫌われたくない でも誰かに取られたくもない (中略) 明日キミにメールしようかな ーー「GO FOR IT!!」(2012年7月)  2012年の紅白歌合戦でこの曲を歌う彼女を見て、ぶったまげました。ひさびさに目にした彼女はダイエットに成功、メイクも少し大人めにシフトアップ。衣装もチアガール風の明るいイメージに。何が彼女に起こったのかはわかりませんが、可愛くなったのひと言に尽きます。  そして歌詞にも女性としての成長が。自分も傷つきたくない、でも好きな男も欲しいのよ! とエゴを見せるようになってきているではありませんか。女性としての気持ちの成長と拮抗するように、ビジュアルも高めるとはやるなあ、西野カナ。
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世界が私を中心に回り出した成長期
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