これから子供が生まれたり、家を買ったり…と大きな出費のタイミングが見えているのに、結婚式に大金をつぎ込めない。それだったら、300万円払ってでも中止した方がいいんじゃないのか?と思いつめました。

こういう時意外と女の方が現実主義だったりするので、
私は「中止派」、夫は「なんとかして延期のお金を工面派」で意見が分かれました。
親族もお金を貸すと言ってくれたけれど、お世話になった人に感謝する会でこれ以上負担をかけるわけにいきません。第一、車が数台買える値段です。借金しても返せるあてがありません。
ずっと夫婦で終わりの見えない議論をしては「
どうしてこんなことになっちゃったんだろうね」とため息をつき、数日前まで楽しく準備をし続けてきた日々を思い出しては、悔しくて涙が止まりませんでした。

それからはしばらく、(まあ3回もウェディングドレスを試着できたからラッキーだったと思うようにしよう…)となんとか前向きに考えようとしては、結局涙が出てくるという後ろ向きな日々を送っていました。
そんなある日、式場側から「
来年以降の日程を無料で確保できる」という連絡が。
4月の挙式がほとんどキャンセルになったらしく、会社が苦肉の策の方針転換。普段は1日2組限定の挙式スケジュールを変更し、稼働数を増やすことでなんとか延期先の日程を確保してくれるとのことでした。
電話が来た時は本当に救われた気持ちで、プランナーさんに涙声で何度もお礼を言いました。