家を買った途端に、コロナで収入ガタ落ち。ドン底に落とされたママの決心
莫大なローン返済…。人生最大のピンチ
子どもの寝顔を活力に転職活動にいそしむ毎日へ
知佳さんが始めたのは、正社員採用をねらった転職活動なのだそうです。
「子どもの寝顔を見ていたら、やらないわけにはいかない! と思いました。パートタイムでしか働けない子持ちママを正社員で採用するなんて、基本は無理だって分かっています」
案の定、転職相談の窓口に事情を打ち明けても、担当者は困惑するばかりだといいます。
「それでも少数ながら、退勤時間が子どもの降園にまにあう会社もありますから、希望がないわけではありません。長期戦も覚悟しています。少しのチャンスでも惜しいので、資格試験の勉強もふたつ始めました。
夜9時に子どもを寝かせてから深夜1~2時まで、求人情報を見たり履歴書を用意したり資格の勉強をしたり、夜活に励んでいます。朝8時には起きないといけないので、しんどいです。子どものお昼寝時間も転職活動にあてています」
「つらいですけど」とひと言めには置いたものの、すぐに続けて「このピンチをチャンスに変えられる人がどれだけいるか、試されているような気がします」と語る知佳さん。原動力になっているのはコロナ終息の先に待っている、家族との平和な日々なのかもしれません。
<取材・文/山田茉美> 1
2


