Fashion

「一生モノの服・小物」の選び方。カギは“劣化”を愛せるかどうか

 こんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。年齢を重ねるごとに身につけるモノに対する価値観も変化していきます。多くの人が20代までは、トレンドのアイテムや今しかできない可愛いファッションを大切にしていたのではないでしょうか。  しかし、30〜40代と大人になるにつれ少しずつ「ずっと長く愛せる上質なもの」を求めるようになりませんか? そこで今回は、一生をともにできるファッションアイテムとはどういうものか、まずは何を手にすると良いのかをご紹介いたします。

一生モノは「経年劣化」を愛せるモノ

一生モノは「経年劣化」を愛せるモノ 一生モノの服を選ぶ際の基準は、経年劣化を愛せるかどうかです。例えば、デニムやレザー。これらは使い込むうちに風合いが出てきて馴染み良く自分に似合う形に育っていくと言われていますよね。この「育てる」という感覚でアイテムを選ぶと一生モノを手にすることができます。  加えて、注意したい点がもう一つ。それは、シルエットです。シルエットはその時代を象徴するかのように目まぐるしく変化します。かつてはスキニーデニムが主流だったのに、今はワイドデニムが主流になっていますよね。このように一生モノと言われるデニムやレザー、トレンチコートも取り入れるシルエットによっては一生モノではない場合があります。  これらは奇をてらわず、スタンダードなシルエットを中心に選ぶと良いでしょう。デニムならストレートシルエットを、レザーならシンプルなブルゾンやライダースを、トレンチコートもミドル丈のIラインシルエットが良いですね。これらを踏まえた上でオススメのアイテムをご紹介します。

シーズンレスに使える一生モノとは?

シーズンレスに使える一生モノとは? 本当に一生使えるかどうかはさておき、少なくとも5年以上は愛用できるアイテムを手にしたい。そのためなら多少高いものでもOK!……という場合にぜひ取り入れていただきたいオールラウンダーなアイテムを以下にまとめました。 ・トレンチコート ・レザージャケット ・黒のカットソー ・シルクブラウス ・デニム ・ヒールパンプス ・パールアクセ ・ボーダーのバスクシャツ  これらのアイテムは、歴史も古く、いつの時代になっても変わることなく存在しています。それでいて、洗練さを持ちフェミニンにもユニセックスにも変化できる使い勝手の良さがあるので、一生モノのアイテムを手に入れるにふさわしいラインナップではないでしょうか。  ただ、上記のアイテムだったらどのブランドでも良いというわけではありません。一生モノにふさわしい逸品を見つけるということであれば、やはり「このアイテムといえば、このブランド!」という代名詞のついているブランドや老舗テキスタイルメーカーのアイテムを手にすると良いですね。  トレンチなら「バーバリー」 「アクアスキュータム」、ヒールパンプスなら「ルブタン」「マノロブラニク」が分かりやすいでしょうか。こうしたブランドから探すと分かりやすいですが、自分の肌に馴染みの良いものや気持ちの良いものを選びたいときは、欲しいアイテムを代表するテキスタイルメーカーやファクトリーメーカーを調べるのもおすすめです
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