「相手に合わせて愛される」恋愛はタチが悪い!? 夫婦カウンセラーに聞く
【おおしまりえの幸せな人生の迷い方】
こんにちは、恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。
今回3回にわたり、夫婦カウセリングを行う「Life Design Labo」の安東さんご夫婦に、女性性と言われる「受け取る、相手に委ねる、信頼する」内向きのエネルギーと、男性性と言われる「動かす、達成する、戦う」外向きのエネルギーを使ったコミュニケーション方法について聞きました(男女ともに、両方のエネルギーを持っています)。
人間関係において、男女どちらにとっても女性性のエネルギーは大切。話を聞く中で、結局は「自己肯定感」が全てではないか……という結論にたどり着きます。
「受け取る」という内へ向かうエネルギーを使うには、まず「前に進める力が偉い」「受け取ったり場を守ったりする行為は弱い人の役割」という偏った価値観に気づき、手放す必要がありました。これは私(や同意するあなた)の中に、女性性を持って生きることの、罪悪感や無価値感があることの証拠です。
よく言われる「自己肯定感」は、「ありのままの自分にOKを出すこと」なので、「前に進む自分(男性性のエネルギー)にはOKを出せるけど、他者に委ねたり受け取るだけの自分(女性性のエネルギー)にはOKを出せない」という状態は、自己肯定感が高いとは言えませんよね。
前回記事で私は「女性性の本質は、ありのままの自分を受け入れる勇気を使うことかも」と表現しましたが、それ自体も、女性性は勇気を持たないと使えないという思い込みが出ているのかもしれません。んー難しい!!
今回、内へ向かうエネルギーの重要性を紹介していったわけですが、この行為も他人に流されたり、不本意におこなうのでは意味がないといいます。
例えば女性は恋愛において、「相手に合わせて愛される」というテクニックを当たり前に実践し、年齢を重ねている人が多いと思います。これも「本当に自分が楽しくてやっている」ならOKですが、「相手が喜ぶから合わせる」なら、心から委ねていることにはなりません。むしろ、相手に従うふりをして、自分の欲しいものを引き出そうとするコントロール行動の1つかもしれませんから、やらないよりタチが悪い(笑)。
実は今回お話を聞き、私はまさに「他人に期待をして委ねたふりをする」という悪いクセを持っていたことに気付かされました。
「嫌われないように、好かれるように、相手に配慮する」という行動がそれなのですが、私の場合は主に付き合う前の異性や、年上の方と仕事をする場面で、その人に合わせたように振る舞って、実は自分に都合よく動いてもらおう(好意を返してもらおう)としていたのです。その結果「自分の意見は言っているはずなのに、流されている感覚」という違和感があり、今回の話の中で気づくことができました。

「受け取る」ことに罪悪感をおぼえないで
「相手に合わせて愛される」恋愛はタチが悪い!?
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