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コロナから復活した女優、「死ぬかと思った」過去の撮影シーンを語る

 映画『007 慰めの報酬』で魅力的な女性スパイ「ボンドガール」を演じ、注目を集めた美人女優オルガ・キュリレンコ。しかし、本作の撮影中には激しいスタントも経験し、「死も覚悟した」という。今年3月には新型コロナウィルスに感染したものの完全復活したオルガ、本作から10年以上たった今でも本格的なアクションシーンに挑み続けている。

今日で私の人生終わりと思った

オルガ・キュリレンコ

オルガ・キュリレンコ

 東ヨーロッパの国、ウクライナ出身のオルガ。スカウトをきっかけに、10代でフランス・パリにうつり、モデル活動を開始した。当初は『VOGUE』など一流ファッション誌にも登場する売れっ子モデルだったが、2005年に映画デビューしたことをきっかけに、女優に転身。2008年公開の『007 慰めの報酬』で、ボンドガールのカミーユを演じた。  本作がきっかけで一躍有名になったオルガだが、撮影中には命が縮む思いをしたこともあったようだ。映画情報サイト『シネマブレンド』で当時を振り返り、主役のダニエル・クレイグと行った海でのスタント撮影が怖かったと話している。 「“今日で私の人生終わり。今日、私は死ぬんだわ“って思ったのを覚えている。作品が作品なだけにとても激しかったし、リアルだった」 「“これはCGだな“って思われるだろうけど、違うわ。私たちはボートに乗って、他のボートが真っすぐ私たちを追いかけてきたの。基本的に、超高速で向かっていくしね。水中を飛んでいた」
『007 慰めの報酬』のDVD

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(※画像:Amazonより)

 また、撮影中にスタッフから、シーンの危険性についてこんなふうに注意されたそうだ。 「スタントコーディネーターが来て、私を見ながら“オルガ、僕らは真剣だ。掴むのは大丈夫だよね? 何があっても自分の命のために掴んでいてくれ。衝撃がとても強いから、水の中に投げ出されるかもしれない。だから、何があってもしっかり掴まっていてくれ、いいね。僕を見て、これはとても大切なことなんだ“って言ったのを覚えている」 「“これはリアルなんだな“って思った。あのボートが本当に私たちを直撃するんだからね。モーションキャプチャーじゃなくて、リアルなんてね。『ワオ』ってなった」  そんなオルガは、撮影中に恐怖を感じたものの、自分の演技に集中することにしたという。 「怖かったけど、やらないわけにいかなかった」 「あの時、演技するというより全部リアルだった。でも、きっとそのほうが良かった。リアルに危険だったから、怖がる演技なんてする必要なかったし。

3月にはコロナ感染を公表

 すっかり人気女優となり活躍を続けてきたオルガだが、今年3月中旬には新型コロナウィルスに感染し、自宅療養していることを公表。自身のインスタグラムで症状や経過などを積極的に情報提供して、「みなさんも気をつけて」とファンに注意を呼び掛けた。  医療機関から薬を処方されることはなく、免疫力を高めるためにビタミン剤やサプリなどを服用しながら自宅療養を続けていたというオルガ。3月下旬には完全快復を報告した。
 数々の新作が控えるなか、7月には日本でも本格的アクション大作『ザ・クーリエ』が公開された。オルガは本作でバイクアクション、格闘、銃撃戦をほぼスタントなしで挑んでいるという。『007~』で厳しいトレーニングを積んだ経験が、今でも活かされているようだ。  そんな強靭な肉体を持ちながら、見た目はとにかく美しく、エレガントなオルガ。私生活では、2度の結婚・離婚を経て、2015年に当時の恋人との間に授かった子供を出産。現在40歳で、4歳の男の子のママである。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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