「まず、耳のトラブルを抱えた方にお勧めなのが
外耳を刺激することです」
治療院では、耳を折りたたんでグイグイ押したりしてもらうのですが、耳に刺激を与えるのは自律神経を整えるのにいいそう。
<外耳を温めて刺激する>
【1】左右の手を使って、左右それぞれの耳を上下に折りたたむ
【2】指と手のひらで包み込んだり、離したりして、温める
【3】手のひらを使い、耳を頭に押し付けて刺激する
「耳には多くの神経やツボが集まっているので、しっかりと刺激して交感神経と副交感神経のバランスを整えていきましょう」
簡単でいつでもできるので気軽に行いたいところです。なお、強さは「イタ気持ちいい」程度で良いそうです。
ほかのツボも2つ教わりました。
「まず、頭のてっぺんにある
『百会(ひゃくえ)』。ここは、あらゆるトラブルにオススメないわば
万能のツボです。場所は頭のてっぺん。左右の耳の高い位置と鼻筋を結んだところです。

万能のツボ、百会
また、百会に近い場所にある
『印堂(いんどう)』もオススメです。
「印堂は眉と眉の間にあるツボで、指先で手の平で頭の重さを感じながら押すことで脳下垂体が刺激され脳の働きが良くなりプラス思考に。疲労やストレスでいわゆる体の力=「気」の力が下向きのときに、頭重感を和らげ気分を前向きにスイッチしてくれます」

ストレスにいい『印堂』
押し方は、「頭や顔のツボは、ピンポイントを指で押すほか、爪楊枝を10~20本束ねて、鍼のようにしてトントントントンと刺激するのもオススメです。指で刺激する場合はやや強めで10秒ずつしっかりと、爪楊枝で刺激する場合は爪楊枝の先を押しあてずに軽く5~6回程度刺激してください」とのことでした。
やってみるととても気持ちいいですし、指を当てた場所からふんわりと温かさが広がって行って、頭全体がスッキリしました。自分で気軽にできるので、気が付いたときに行いたいと思いました。
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なお、私の不調なのですが、鍼やその後の安静で、ひと月後には治りました。ですがその後も調子が悪い時に耳が気になるようになったので、癖にしてしまわないように、今回教わったツボ刺激と耳の温めは継続的に行っていこうと思いました。
―「
美活(今さら)始めました」―
<文・写真/にらさわあきこ、イラスト提供/ドクター・リウ 鍼灸院>
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