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DVにつながる危うい兆候3つ。「恋人だから当然」という発想も危ない

2.「彼から連絡が来ないと不安」にひそむ心理

 今回中川さん夫婦からは、「選択理論心理学」という方法論を教えてもらいました。感情は自分でコントロールできるものであって、外からの刺激で決定するものではないという考え方です。この仕組みのもと、ポジティブな思考を選択して感情をコントロールする方法論が選択理論心理学です。
中川拓さん、亜衣子さんご夫婦

中川拓さん、亜衣子さんご夫婦

 心理学を学んでいる中で、ネガティブな感情は過去の経験から湧き上がっているものがほとんどで、その感情を癒やすことでネガティブな感情が再び湧き上がらなくなる、という仕組みを理解しました。  例えば、彼から連絡が来なくて不安になる場合は、親(養育者)の愛情が安定して注がれている感覚がなかったことが起点となっていたりします。小さい頃からの愛情不安=大人になっても大事な人から愛されている自信が持てず、感情が揺らぎやすいというわけです。  改めて書いたのは、私自身も負の感情に振り回されないようにしたいと思ったと同時に、多くの人に感情との上手な付き合い方を知ってほしいからです。  ネガティブになってふさぎ込むくらいならまだしも、感情の暴走がDVとなり、周りに攻撃的になっては誰も幸せになりません。だからこそ、自分の感情との付き合い方には、より敏感になれたら良いなと思うのです。

3.パートナーを不必要にケナす人も危険

 心を許した相手には、「あなたのために」という枕ことばをつけた自己満足な行動に走りがちです。それを「心を許しあった関係」とか「甘えられる関係」と言えばそれまでですが、ナチュラルに相手が傷つくことが含まれていたら、それは健康的とはいえません。 悩み 話は少し変わりますが、恋人の話の際に「俺の彼女ってマジデブでさ…」「私の彼って本当にバカなんだけど…」といった、パートナーを不必要に貶(おとし)めることでコミュニケーションを成立させる人がいます。  これは本人ではなく第三者との会話なので、本人の耳に入らなければ相手は傷つきません。しかし、心を許しあった関係ならば何をしてもよいのだろうかと、今回の取材の中でふと思い出されました。
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相手を傷つけてまで成立させる関係とは?
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