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DVに走りやすい人の特徴3つ。離婚を迫られて初めて加害者だったと気づく

 こんにちは、恋愛ジャーナリストの おおしまりえです。

DV加害者はなぜ気づかない?

DV 気づかぬうちに、一方が一方を支配する関係になることで起きるDV(ドメスティックバイオレンス、以下DV)。  一般的には暴力や暴言を発する方が“悪者”という見方ですが、本質的には、無意識のうちに夫婦が「支配する側とされる側」になり、共依存の関係になってしまうことが問題です。  でも、ふと疑問が湧きます。そもそも加害者というのは、自分がDVをしていること、暴力的な行為や言葉を発していると気づけないのでしょうか。そして罪悪感を感じたら、改善していくことはできないのでしょうか。前回記事に続き、元DV加害者&被害者の関係でもあった一般社団法人エフエフピー代表の中川拓さん、亜衣子さんご夫婦に話を聞きました。

なぜ人はDVをしてしまうのか?

 DV加害者は、ハタから見ると分かりやすい行動をしています。自分がおかしい、やり過ぎだと気づけないものなのでしょうか。また、被害者側から反論されてハッとなりそうなものですが……。しかし、当事者になると意外と問題は根深いといいます。 「加害者の方で僕たちのところに相談に来る人は、妻が離婚を迫ってきて初めて気づいた、もう家族が出ていってしまって何とかするしかないなど、状況がかなり進んでいる方が多いです。僕自身も当事者なので分かるのですが、加害者は自分がDVをしているなんて思っていません。相手のためにやっている、むしろ迷惑を被っているのは自分くらいに考えています。だからこそ、パートナーに離婚を突きつけられたとか、決定的な行動を目の当たりにしないと、自分のしていたことの大きさに気づけないんです」(拓さん)
中川拓さん、亜衣子さんご夫婦

中川拓さん、亜衣子さんご夫婦

 加害者を語る際、人格が破綻しているとかモンスター的な扱いで語られることもありますが、中川さん達はそれは違うといいます。 「DVの本質は支配とコントロールによって安心感を得たいといった感情から来ています。つまり誰の心にもその種はあるのです。加害者はモンスターでも人格破綻した人でもありません。むしろ社会的には、非常に優秀で人格的に見える人であることも多いのです」(拓さん)  DVをおこなう人の中には、経営者や教師など、人を束ねたり導いたりする立場の人もいます。問題なのは過剰な責任感などが、誤ったコミュニケーションへと進ませてしまう心の弱さなのです。
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DVに走りやすい3つの性格
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