「やっぱりオシャレな子、センスがいい子って思われたいじゃないですか。
私生活でブランド品を持ち歩いたり、豪華な生活をし続けるのは厳しいけれど、SNS上だと比較的簡単にできちゃう。流行りのブランド品をレンタルして自撮りをしてみたり、人気のお取り寄せをしてネットにアップしたり。コストパフォーマンス良く、自分を適度に飾って見せられるのでそこは楽かなって」

それがSNS上でも現実世界でも、偽りの姿はいつか見破られてしまう気もしますが……。
「
SNSはいいねやコメントの数、フォロワ―(自分に興味を持って登録してくれている人)の人数で、“その子がイケているか、イケていないか”が思いっきり数字として表れてしまうんです。だからそこに必死になっているうちに、SNSで承認される、認められることが生きがいのようになっちゃう。残酷な話、学校のSNSのコミュニティ内でも、カースト上位の人気者しか入れないグループもあるくらいです。そこは最低でもフォロワー数が〇千人を超えていないと入れないとか。自称インフルエンサーグループです。
私もそこまでではないけど、コロナ禍でバーチャルがリアルになっている今、SNSを軽く見れないなって。
SNSこそが今の私の“リアル”なんです」
これも“新しい生活様式”の弊害なのでしょうか。
そして彼女は今も、スマホを片時も話さずに生活を続けています。
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私の〇〇依存―
<文&イラスト/赤山ひかる>
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奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。