ほかにも、恵子さんの「あげまん」妻としての習慣は2つあったという沙織さん。 　ひとつめは、整理整頓された恵子さんの冷蔵庫にはいつもお膳が2人分入っていたこと。夫には太らぬように、息子には大きくなるようにと、カロリーと栄養を完璧に計算した2種類の夕食を朝のうちに作り、冷蔵庫に入れておくのが恵子さんの習慣。 　2人がどんなにおかわりをねだっても絶対に食べさせないそうです。確かに恵子の息子はクラスでも抜きん出て背が高いし、夫も中年太りとは程遠いスリムな体形を保っています。 　ふたつめは、恵子さんと息子は毎晩パパの帰宅をマンションのロビーまでお出迎えすること。家の玄関ではなく、わざわざエレベーターでロビーまで降りて、マンションの入口で待っているのだとか。 　沙織さんはちょうど、その“お出迎え”を目撃したことがあったそう。「あっ、パパが帰ってくる時間だ！ 一緒にパパを迎えよう！」とマンションの入り口まで息子とお迎えに行き、夫が現れるや否や、「きゃ～！ パパが帰ってきた！」とスキップしながら、心底嬉しそうに夫に飛びついて帰宅を迎えていたそうです。だからなのでしょうか、恵子さんの夫は激務のはずなのに、毎晩8時に帰宅して必ず家族と一緒に夜を過ごすといいます。 　食べるモノから着るモノ、家事から育児まで全て任せられる美貌の妻に毎日笑顔で感謝される夫は、やはり優しくなるし、なによりも出世するのかもしれません。