子供に催眠術!? セレブなママ友の、ホラーっぽい素顔に引いた
子供の付き合いを通して知り合うママ友は、本来なら絶対に友達になるようなタイプではなくても、一日の大半を過ごす相手になってしまうことがあります。そんなママ友との友情は、一生続く場合もあれば、一過性にすぎない場合も…。
都内に住む沙織さん(仮名:47歳)には、一過性で終わったママ友、恵子さん(仮名:47歳)がいました。フリーのイラストレーターとして働く沙織さんは着飾らないごく普通のママ。お弁当作りも苦手で、すっぴん、寝不足のボロボロの姿で子供の送り迎えを頑張っていました。
一方、恵子さんは雑誌『VERY』から抜け出てきたような美貌の持ち主。しかも夫は、恵子さんよりもひと回り年上で、誰もが知る大企業の社長。育児や夫に対してしょっちゅう愚痴をこぼす沙織さんとは対照的に、恵子さんはいつもニコニコとして絶対に文句や泣き言を言わない、完璧なママだったそうです。
「とはいえ、恵子のコンサバなファッションや控えめな態度が完璧すぎて、どこか“あざとい”。だからなのか、彼女は私以外、仲の良いママ友がいなかったんです」と説明する沙織さん。一分の隙もない恵子さんの笑顔が出るたびに、「出た、皇室スマイル」と他のママ達はこっそりと揶揄していたほどです。
モデルのように美しくても、自分の意見を言わない、お人形さんのような恵子さんと友達付き合いは「面白くも何ともなかった」という沙織さん。けれども知り合って2年経っても、本心を決してさらけ出さない彼女に対し、沙織さんは「彼女の本心を覗いてみたい」という思いを募らせるようになっていました。
そして、子供達が5歳の頃、とうとう恵子さんの本性があらわれる出来事が起こったのです。
ある晩、恵子さん宅で夕食をご馳走になったときに子供たちが寝てしまったので、沙織さんと恵子さんはワインを飲み、珍しくベロベロに酔っぱらってしまいました。
すると、おもむろに書きモノを始めた恵子さん。聞くと、それは育児日記でした。出産して以来5年間も毎日欠かさず、子供の食事、体重、その日の出来事や気持ちを恵子さんは事細かに書き記していたのです。
「こうすることで子育ての何が上手く行って、何が上手く行かなかったか、私の反省材料になるし」と恵子さんは真面目な顔をして説明しました。これを聞いて、育児日記を2、3カ月で諦めてしまった沙織さんは心から感心したのだとか。
実は、恵子さんの息子は彼女と同様に幼稚園でも「王子様」と呼ばれるほどパーフェクト。それは、恵子さんのたゆまぬ努力と反省の賜物だったのか……と感嘆してしまった沙織さん。ところが、恵子さんが次に放った言葉にドン引きしてしまいました。