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本場顔負けの「香港グルメ」店が続々オープン!東京にいながらプチ旅行気分

こだわりが詰まった香港の庶民の味

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「香港傳奇」の海老ワンタン麺

 一方、湯島で昨年3月に開業した「香港傳奇(ホンコンデンキ)」は、通し営業で使い勝手がいいと評判の店。代表の広瀬武士さんの本業は貿易会社の社長で、よく香港を訪れるそう。 「現地の庶民的でおいしい料理を日本で広めたい。その思いが、やっと叶いました。メニューには親しみやすい皿が並びますが、食材は香港から取り寄せ、一流のシェフが腕を振るいます」  厨房を預かる廖國雄さんは、香港のレストランで経験を積んだあと、ウェスティンホテルやANAホテルなどでシェフを務めた御仁。ゆえに香港の庶民の味、海老ワンタン麺にもこだわりが垣間見える。 「乾燥したヒラメを炙って、スープのだしをとります。他にも、豚のモモ肉、背骨、エビのガラの旨味も溶け込んでいます」(廖さん)  この見た目も味も澄んだスープに、それほどの素材が加えられているとは。卵黄の風味の幼麺は強いコシがあって、噛めば噛むほど、滋味深い。もちろん手作りの海老ワンタンもプリプリの食感で、食べ応えは十分。さまざまな旨味の応酬に、思わず頬が落ちそうに。

自由さが香港式のお店の魅力

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バター入りメロンパン350円(税抜き)は、カスタード風味。分厚いバターが口の中で甘くほどける

 また、こちらの店にも腸粉がオンメニュー。ほかにもシューマイなどの点心、チャーシューや海老の湯葉揚げなど、酒のつまみになる一品が並ぶ。エッグタルトなどのスイーツも豊富で、やはりミルクティーも置いている。店内を見ると、麺をすする人、チャーシューを肴にビールを飲む人、ティータイムを楽しむ人など、楽しみ方はさまざまだ。  この自由さが香港式のお店の魅力のひとつで、夜にお粥でも無問題なのだ。  食に触れれば、世界がわかる。東京で香港を味わって、プチ旅行気分に浸ってみるのもいい。 ▼「香港傳奇」の海老ワンタン麺 香港の屋台でおなじみの幼麺は、コシのある細麺。噛むほどに小麦の味もふくらむ。880円(税抜き)。海老春巻腸粉780円(税抜き)。揚げた海老を米粉の皮で包んだ、香ばしい風味の腸粉
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香港料理の店で喫茶も楽しめるワケ
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●粤港美食(エツコウビショク)
東京都千代田区神田神保町2-46-5ハローレジデンス1F
営業時間:11時30分~15時、17時~21時30分LO 無休
香港式土鍋ご飯など日本では珍しいラインナップが並ぶ

●香港傳奇(ホンコンデンキ)
東京都文京区湯島3-34-8第一天神ビル1F
営業時間:12時~21時、20時45分LO 月曜定休(祝日の場合は営業、翌日休業)
香港式フレンチトーストなど、甘味も充実

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間や定休日が変更になっている可能性があります。最新情報は店舗にお問い合わせください。

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