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尾上松也、やらかした銀行マン役に「僕が最近失敗したのは洗濯です」

 歌舞伎界の若手ホープにして、ドラマ『半沢直樹』やバラエティ番組など、ジャンルを超えて活躍している尾上松也さんにインタビュー。現在、映画初主演を務める『すくってごらん』が公開中です。
尾上松也、初主演映画公開。「僕が居心地よく感じるのは愛情表現豊かな女性」

尾上松也さん

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます  片田舎の町に左遷された銀行マンの香芝(松也)が、金魚すくいと、どこか影のある美しい女性・吉乃(百田夏菜子)に出会って成長する姿を、歌やダンス、そして和の世界を斬新な映像で映し出した、新感覚エンターテインメント作品です。恋物語の一面も持つ本作にちなみ、松也さん自身の好きな女性のタイプや、松也さんが感じているエンターテインメントの力について聞きました。

ショートヘアの女性にドキッ

――色んな側面のある映画ですが、香芝の恋心も描かれています。香芝が吉乃さんに惹かれたのはなぜだと思いますか? 尾上松也さん(以下、松也)「香芝は東京で見栄やプライドに縛られて生きてきた人間です。それが、ある種の異世界といえるあの町で、自由に生き、何をして楽しむかが重要だと考え生活している人たちに出会って感化されていきます。そのなかで、香芝の抱いていた息苦しさとは違うのですが、ひとり吉乃だけが、どこか苦しんでいる感じがあった。そこにシンパシーを感じたのかなと。  香芝はそんなことを考えて好きになったわけではないと思いますが、一歩引いた目でみるとそうなのかなと思います。そして、香芝自身があそこで成長できたからこそ、吉乃さんのことも、なんとかしてすくってあげたいと思えるようになったのではないかと感じています」
ショートヘアの女性にドキッ

『すくってごらん』より

――松也さんご自身はどんな女性に惹かれますか? 松也「僕個人ですか。うーん。難しいですね。結局、実際にお付き合いしてみないと分からないですし(笑)。単純に見た目で惹かれるのはショートヘアです。髪の長い女性が急に短くしたりすると、それだけで気になってしまうところはあります。居心地がいいと感じるのは、愛情表現豊かな方かな。僕が割と愛情表現をするほうなので、相手にもそうしてほしいです(笑)」

歌舞伎以外の仕事に挑戦して得られていること

――香芝はあの町に行って成長しました。松也さんが、歌舞伎以外の場所に出て行って、実際に得られていると感じることは? 松也「やはり世界が広がることです。歌舞伎界というのはとても特殊な世界で、だからこそ表現できている世界観があります。とても狭い世界で共有しやすい部分が多いからこそ、毎月のお稽古期間が短い中でも一緒に舞台を作っていかれますし、対応できる力がある。  価値観は人によりけりですが、僕のようなタイプは、歌舞伎以外の場所へ出ていき、そこで毎回の現場がほとんど初対面という、スタッフさんや共演者の方とお芝居をすることで、その都度、解放感と緊張感を覚えます。そこで得られた感覚を、歌舞伎に戻ったときも忘れないようにしていますし、自分のなかでいい影響が出ていると思っています」
歌舞伎以外の仕事に挑戦して得られていること

『すくってごらん』より

――昨年の出演ドラマ『半沢直樹』も大変な反響がありました。違う分野に出ていくことで、ファンが増えたりといったことは実感しますか? 松也「『半沢直樹』などを観てくださって、歌舞伎も観たいと思っていただいたという方も確かにいらっしゃいます。ですが一番はっきりと感じたのは、ミュージカルに出演したときです。意外と同じ舞台でも、これまで歌舞伎は観たことがなかったという方が多かったようで、僕の出演したミュージカルを観たお客様が、歌舞伎も観たいと実際に足を運んでくださいました」
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