タレント時代と政治家になってからのギャップに一番驚かされたのが、この人。1990年に「天才・たけしの元気が出るテレビ！！」(日本テレビ)のダンス甲子園で芸能界デビュー。海パン一丁で繰り出す「メロリンQ」のギャグで一世を風靡しました。 　その後、ドラマやVシネマなどに出演したのち、2011年の東日本大震災と原発事故を機に、反原発運動の旗手として注目を浴びます。脱原発をかかげ、2013年の参院選で見事当選。現在はれいわ新選組の代表を務めています。 　そんな山本氏の政治活動におけるハイライトは、2013年の園遊会で天皇陛下(現在の上皇陛下)に手紙を手渡す“直訴”に及んだ一件でしょう。賛否両論渦巻いた行為ですが、“爪痕を残す”といった言い方がぴったりの、テレビ的な事件でした。 　新型コロナ対応では、あたふたしている姿ばかりの森田知事ですが、昔は押しも押されぬ青春スターでした。1969年に映画『夕月』でデビューすると、1971年のドラマ『おれは男だ！』(日本テレビ)の主演で一躍スターダムに。主題歌の「さらば涙と言おう」も大ヒットしました。 　その後、1992年の参議院選挙で当選したのち、1998年には衆議院に鞍替え。そして2009年より千葉県知事を務めています。 　そんな森田知事で記憶に新しいのが、一昨年の台風対応。台風上陸の翌日に公用車で別荘に向かったことが報じられると、「自宅で公用車から私用車に乗り換え、プライベートで自宅周辺にある富里市などを視察した」と釈明。それが「私の政治スタイル」と強弁してみせたのでした。 　ところ、そんな強気の姿勢も、コロナ対応ではどこへやら。小池知事に手玉にとられている模様。いまこそ、“おれは男だ！”と一踏ん張りしてほしいところです。