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藤木直人、山﨑賢人のバディ役に「賢人くんとまた一緒にやりたかった」

自分に合ってる仕事なのかと言われたら分からない

――猫のピートは、冬に夏を探して家中の扉を開け続けます。先に何があるかわからない扉があったら、藤木さんは開けるタイプですか?
自分に合ってる仕事なのかと言われたら分からない

『夏への扉 -キミのいる未来へ-』より

藤木「開けないんじゃないですかね。結構保守的なので。でも、この仕事って、オファーも含めて自分の想像を超えてきますよね。『ロボット役!?』みたいに。海外を含めていろんなところに行くチャンスもありますし、だから逆に良かったなと思います。自分だったら開けない扉を、無理やり開けさせてもらっている気がします」 ――自分には無理だと思っていたけれど、扉を開けてみたら、挑戦してみたらうまくいったことはありますか? 藤木「それこそ何も知らずにこの世界に飛び込んだのが、一番大きな扉だったかもしれないですね。いろんな出会いがあったりして、デビューして26年でいまだに仕事ができているのはありがたいし幸せなことです。けれど、自分に合ってる仕事なのかと言われたら、合っていなかったかもしれないとも思うし、この仕事を選んだことで得たことはもちろんありますが、犠牲にしたこともあるわけだから、単純に良かったとも言えないかな」

芸能生活26年。考えると気が遠くなる

――俳優業のほかにミュージシャンとしての活動もされていますが、2005年からは『おしゃれイズム』でパーソナリティもされています。 芸能生活26年。考えると気が遠くなる藤木「『おしゃれイズム』なんかは、完全に自分からは開けない扉ですよね(笑)。僕は、俳優という仕事は、本当は素顔が見えないほうがいいと思っているタイプですし。でもいろんなジャンルのいろんなゲストのお話が聞けて、上田(晋也)さんという天才と(森)泉ちゃんという自由な人、そうした人たちと一緒に仕事ができたという経験は良かったと思うし、バラエティの進行を知る事ができたのも良かったと感じています」 ――26年続けられている一番の理由はなんでしょうか。 藤木自分でやめる勇気がないからですよ(苦笑)。養う家族もいますし。ただ26年というのはすごいことだなと思いますね。今回の作品で、タイムスリップ前の宗一郎がいたのは1995年ですが、まさに僕がデビューした年ですから。そこからタイムスリップする30年後というのは2025年ですが、それだって4年後には来るわけだし。賢人くんは94年生まれなので、僕が仕事を始めたときに、ギリギリ生まれていてよかったと思いますけど、ヒロインの璃子を演じた(清原)果耶ちゃんは生まれてないわけだし。そう考えると気が遠くなります(苦笑)」 ――これからもたくさんの作品を待っています。最後に読者に一言お願いします。 藤木「賢人くんと果耶ちゃんの演じた、宗一郎と璃子が時間を超えてお互いを思いあう気持ちの描かれた映画です。感動的で温まる、ラブというかヒューマンな作品。僕のことはおまけでいいので(笑)、ぜひ観ていただきたいです」 (C) 2021 映画「夏への扉」製作委員会 <文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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