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中国出身の俳優・阿部力「いまだに自分のアイデンティティについて考える」

撮影では楽しい思い出も

IMG_2349――テーマはある種深いものがありますが、撮影中の楽しかった思い出はありますか? 阿部:いろいろあります。面白かったのは僕の最初のシーンは韓国だったのですが、スケジュールがバタバタのなか、みんなでサウナに行くことになったんです。暑くなって先に出てきたら、その後に監督もエネルギーゼロの状態で出てきて(笑)。それがすごく印象に残っています。 ――海外ロケでは、そうやってチームの結束力も高まるものですよね。 阿部:そうですね。あとは安東(アンドン)という韓国の田舎のほうでロケができたこともいい経験でしたし、なによりイ・テギュンさんのお芝居ですよね。日本語と中国語を使い、すごく努力されている感じが現場でも伝わり、NGもまったくない。母国語ではないお芝居で、準備も大変だったと思いますが、すごく勉強になりました。

「文化の橋渡し」は一番の理想

――イ・テギュンさんさんは一人二役なのですが、何も知らなければふたりの俳優さんが出ているように思えるほどですよね。 阿部:そうなんですよ。どうキャラクターを作り上げ、会話をしていくのか、難しい作業だと思いました。映画を観ていてもまったく違和感がないので、本当にすごいですよね。 ――こういう作品に出ることで、たとえば文化の橋渡し役を担いたいと思うこともありますか? 阿部:はい。そういうことができるのは一番の理想だと思います。映画に出演させて頂いたならば、自分ができる事をやらせて頂きたいと思っています。芝居だけでなく、たとえば完成した映画の宣伝などもそうですね。観てくださる方が増えて初めて、そういう段階やつながりも出てくると思うので、まずはやるべきことをやりたいです。 ――最後になりますが、メッセージをお願いいたします! 阿部:イ・テギュンさんが空と海をひとりで演じ分けていて、彼女のお芝居、日本語も中国語も、ものすごく時間をかけて準備されているので、まずはそこに注目して観てほしいです。そして、監督のキャスティングがみなさんぴったりだなと思ったので、そこも観てほしいなと思います。 <取材・文/トキタタカシ>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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