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辻希美はママタレ界で最強かも。炎上や離婚危機から好感度アップするまで

「仲良し夫婦」というイメージが定着しているタレントの辻希美さん(34)と杉浦太陽さん(40)。ブログやYouTubeで2人が発信する日常生活には、好意的なコメントが数多く書き込まれています。
 しかし、今のようなねぎらいとリスペクトが入り混じった眼差しが向けられるようになったのは、この3年ほどの話。特に辻希美さんは、インターネット上で数えきれないほどの心無い言葉を浴びる時期を長く経験しています。  辻希美さんは当時の心境を新刊『大好きな人と結婚した、その後。』(講談社刊)の中で「夫婦二人セットでいろいろ言われてしまうのは本当に辛かった」とつづっており、新婚期にはワンオペ育児の孤独や夫婦の不仲期が重なり、つらい時期があったことがうかがえます。
辻 希美『大好きな人と結婚した、その後。』

辻 希美『大好きな人と結婚した、その後。』(講談社)

 しかし、同書を読み進めていくと、育児の理念や家事メソッドはさておき「結局、辻ちゃんは最強のママタレなのではないか」と思わされるのです。今回は、その理由を考察しました。

辻希美の強さ1:叩かれて凹んでも再び立ち上がる力

 まず最初に着目したいのは、辻希美さんの「レジリエンス」です。レジリエンスとは、一度ダメージを受けても、立ち直って復活する弾力性や回復力を表す言葉。  12年以上ブログを続けている辻さんは、過去に何度もネット炎上の経験をしています。覚えている人もいると思いますが、14年前、10代で妊娠が発覚した辻さんに対する育児スキル・家事スキルには常に疑念の目が向けられていました。辻さんのブログ投稿は隅々までチェックされ、食卓に加工食品が登場する頻度、主菜と副菜の配置、子どもの行事のときの服装など、あらゆることが批判の対象となっていたのです。
辻希美

辻希美『のんピース ― 辻ちゃんの日々スマイル』(主婦と生活社)

 辻さんが最初の出産をした頃は、世間が考える母親像からはみ出している“ように見える”人に「ママ失格」の烙印を押す圧力が今よりもいっそう強かったように思います。  当時のバッシングはすさまじく、2009年には、当時押しも押されぬ人気を誇るブロガーだったタレントの北斗晶さんが「正義」と称して辻さんの育児方法を非難し続ける人たちに苦言を呈したほど。北斗さんはブログを通じて「何を言われても人の言葉に振り回されるなよ」「これからも気にせずでっけ~リボン一杯、頭につけてニコニコ華やかにどっか~~~んとやれ」(※原文では絵文字使用)というエールを送りました。 参考:北斗晶オフィシャルブログ(2009年5月23日投稿)
北斗晶

(画像:北斗晶 オフィシャルブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」より)

辻ちゃんは「炎上スイッチ」を無力化させる

 1人の小姑は嫁にとって鬼千匹のように厄介だという「小姑1人は鬼千匹に向かう」なんて言葉がありますが、辻さんの場合には「渡る世間は小姑ばかり」の時代を経験しているんですね……。  ところが、辻さんのすごいところは、「炎上しないように無難な内容を発信する」のではなく「炎上スイッチ」を無力化させる強さを持って発信を続けてきたところ。  その後、辻さんが育児に注力してきた10年あまりで時代は少しずつ変わり、家事の時短やスーパーマーケットの総菜の活用、母親がオシャレを楽しむことに関して、以前より前向きに受け止められるようになっています。  批判されても落ち込んでも、発信を続ける。それは誰もが真似できることではなく、12年前、北斗晶さんから投げかけられた「人の言葉に振り回されるなよ」というアドバイスを体現しているかのようです。
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「結婚3年目にして離婚寸前までいってしまった」
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